ファーストリテが３日ぶり反発、Ｅコマース牽引役に１７年８月期は営業利益３７％増見込む

　ファーストリテイリング<9983.T>が３日ぶりに反発している。１３日の取引終了後に発表した１７年８月期の連結業績予想で、売上高１兆８５００億円（前期比３．６％増）、営業利益１７５０億円（同３７．５％増）、純利益１０００億円（同２．１倍）と大幅増益を見込んでいることが好感されている。国内ユニクロ事業、海外ユニクロ事業およびジーユーなどグローバルブランド事業の３事業すべてで増益となる見通しだ。

　国内ユニクロ事業では、店舗は横ばいの見通しだが、Ｅコマースで約４割増を見込み、「既存店＋Ｅコマース」の売上高は約２．０％増収を計画している。また、海外ユニクロ事業では北米の赤字幅の大幅改善を見込むほか、グローバルブランド事業ではジーユーの積極出店などが業績向上を牽引する。

　１６年８月期決算は、売上高１兆７８６４億７３００万円（前の期比６．２％増）、営業利益１２７２億９２００万円（同２２．６％減）、純利益４８０億５２００万円（同５６．３％減）だった。上期に暖冬の影響で冬物商品の販売が苦戦したことが響いたほか、円高により為替差損が発生したことなどが利益を圧迫した。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）