三菱地所、１１年３月期連結純利益予想は前期比５．３倍の６３０億円、住宅事業の営業黒字転換を見込む

　三菱地所は３０日午後１時、１０年３月期決算を発表した。

　１１年３月期連結は、売上高が前期比３．８％減の９７５０億円、営業利益は同４．７％増の１５６０億円、純利益は同約５．３倍の６３０億円を見込む。

　ビル事業の営業利益予想は、前期末に計上した物件売却収入がなくなることから、同１．９％減の１４７０億円と減益予想。一方、住宅事業の営業損益は６５億円の黒字転換（前期は３５７億３０００万円の赤字）を想定。マンションの販売戸数が減少するものの販売費削減などによる利益率改善を見込んでいる。

　１０年３月期連結業績は、売上高が前期比７．５％増の１兆１３４億１５００万円、営業利益は同７．５％増の１４８９億７２００万円、純利益は同７３．８％減の１１９億円。エクイティ出資評価損や減損損失などの特別損失計上が響き、最終減益となった。

　３０日は反発し、４月１６日の年初来高値１６５４円を更新。決算発表後に上げ幅を拡大し、年初来高値を１７２３円まで切り上げた。午後１時１６分時点の株価は９９円高の１７１６円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社