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兼松のニュース
2月1日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:27500円辺りでのこう着が基本シナリオだが、ショートカバーで上放れも
■アドバンテスト、3Q営業利益 59.4%増 1291億円
■前場の注目材料:ソディック、中国で射出成形機再開、廈門に新工場
■FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発
1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識されそうである。1月31日の米国市場はNYダウが368ドル高だった。10-12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退する格好となり、買戻しの動きが先行した。長期金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の27490円。円相場は1ドル130円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、取引終了後に四半期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しが好感され、時間外取引で3%近く上昇している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりやすく、短期筋のショートカバーなどを誘い込む可能性はありそうだ。
また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、日経225先物はナイトセッションで27190円まで下落した後に切り返し、27490円とナイトセッションの高値で取引を終えていた。調整局面では75日線が支持線として機能しており、短期的な過熱感への警戒を冷ます格好だった。ボリンジャーバンドの+2σは切り上がりを見せており、先物では27700円水準に位置する。節目の27500円辺りでのこう着が基本シナリオとなろうが、底堅さが意識されるなかで節目を上放れてくるようだと、ヘッジ対応のロングの動きにもつながる可能性はありそうだ。
物色としては米長期金利の低下から米国では大型テック株のほか、半導体株の一角が買われていることもあり、東京市場においても同様の動きが意識される。昨日は東エレク<8035>が指数の重荷だったこともあり、買い戻す動きに向かわせよう。もっとも、決算を発表したアドバンテスト<6857>は通期据え置きでサプライズはなかった。アク抜けの動きを見せてくるのかが注目されそうだ。
そのほかは、決算発表が増えてきたこともあり、ポジティブな内容だった銘柄へは、短期的になるものの、値幅取り狙いの資金が集中しそうである。ただし、短期的な資金であるが故に、資金の逃げ足も速いだろう。
■アドバンテスト、3Q営業利益 59.4%増 1291億円
アドバンテスト<6857>が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比37.6%増の4127.99億円、営業利益は同59.4%増の1291.40億円だった。スマートフォンやパソコンといった民生機器向けの半導体の需要は減ったが、先端の演算半導体「SoC」向け試験装置の好調が補った。メモリー半導体用試験装置も、高性能向けを中心に顧客の投資が続いた。通期計画は据え置いており、サプライズはない。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(34086.04、+368.95)
・ナスダック総合指数は上昇(11584.55、+190.74)
・シカゴ日経先物は上昇(27490、大阪比+190)
・SOX指数は上昇(2921.92、+55.23)
・VIX指数は低下(19.40、-0.54)
・米原油先物は上昇(78.87、+0.97)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・千代化建<6366>横河電と27年めど「月の水」探査、プラント技術を宇宙事業に生かす
・住友化学<4005>農業資材の米社買収、天然物由来成分で作物・土壌を活性化
・横河電機<6841>廃棄物処理のシンガポール新興に13億円出資
・兼松<8020>山形大と球状歯車を共同開発、25年めど量産体制
・丸紅<8002>秋田港洋上風力の商業運転開始、能代と合わせて33基
・丸紅<8002>商用EVのフォロフライと資本業務提携
・三ツ知<3439>締結部品の非自動車比率30%へ、トンネル・水路向け拡大
・豊田織<6201>車両部品の物流棟新設、完成車工場隣接で効率化
・グローリー<6457>ベトナムにソフト開発の現地法人設立
・日立<6501>産ロボSI事業を拡充、2子会社を4月1日合併
・東レ<3402>炭素膜利用CO2分離膜の耐久性確認、25年度実用化へ
・コーセー<4922>化粧品の処方自動生成システム開発、量子コンピューター活用
・小野薬<4528>米社からがん領域の早期創薬プログラム取得
・三菱製紙<3864>ドイツ工場の事業売却、特損32億円計上
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:45 中・1月財新製造業PMI(予想:49.8、12月:49.0) <ST>
■株式見通し:27500円辺りでのこう着が基本シナリオだが、ショートカバーで上放れも
■アドバンテスト、3Q営業利益 59.4%増 1291億円
■前場の注目材料:ソディック、中国で射出成形機再開、廈門に新工場
■FOMCを控えたこう着のなか、決算を手掛かりとした物色は活発
1日の日本株市場は、買い一巡後はこう着ながらも底堅さが意識されそうである。1月31日の米国市場はNYダウが368ドル高だった。10-12月期雇用コスト指数が予想以上に鈍化したため米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化懸念が後退する格好となり、買戻しの動きが先行した。長期金利の低下でハイテクも買われ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の27490円。円相場は1ドル130円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感が強まりそうだが、取引終了後に四半期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイセズは、1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しが好感され、時間外取引で3%近く上昇している。指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりやすく、短期筋のショートカバーなどを誘い込む可能性はありそうだ。
また、日経平均は足もとで27500円処での上値を抑えられる格好が続いているが、日経225先物はナイトセッションで27190円まで下落した後に切り返し、27490円とナイトセッションの高値で取引を終えていた。調整局面では75日線が支持線として機能しており、短期的な過熱感への警戒を冷ます格好だった。ボリンジャーバンドの+2σは切り上がりを見せており、先物では27700円水準に位置する。節目の27500円辺りでのこう着が基本シナリオとなろうが、底堅さが意識されるなかで節目を上放れてくるようだと、ヘッジ対応のロングの動きにもつながる可能性はありそうだ。
物色としては米長期金利の低下から米国では大型テック株のほか、半導体株の一角が買われていることもあり、東京市場においても同様の動きが意識される。昨日は東エレク<8035>が指数の重荷だったこともあり、買い戻す動きに向かわせよう。もっとも、決算を発表したアドバンテスト<6857>は通期据え置きでサプライズはなかった。アク抜けの動きを見せてくるのかが注目されそうだ。
そのほかは、決算発表が増えてきたこともあり、ポジティブな内容だった銘柄へは、短期的になるものの、値幅取り狙いの資金が集中しそうである。ただし、短期的な資金であるが故に、資金の逃げ足も速いだろう。
■アドバンテスト、3Q営業利益 59.4%増 1291億円
アドバンテスト<6857>が発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比37.6%増の4127.99億円、営業利益は同59.4%増の1291.40億円だった。スマートフォンやパソコンといった民生機器向けの半導体の需要は減ったが、先端の演算半導体「SoC」向け試験装置の好調が補った。メモリー半導体用試験装置も、高性能向けを中心に顧客の投資が続いた。通期計画は据え置いており、サプライズはない。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(34086.04、+368.95)
・ナスダック総合指数は上昇(11584.55、+190.74)
・シカゴ日経先物は上昇(27490、大阪比+190)
・SOX指数は上昇(2921.92、+55.23)
・VIX指数は低下(19.40、-0.54)
・米原油先物は上昇(78.87、+0.97)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・千代化建<6366>横河電と27年めど「月の水」探査、プラント技術を宇宙事業に生かす
・住友化学<4005>農業資材の米社買収、天然物由来成分で作物・土壌を活性化
・横河電機<6841>廃棄物処理のシンガポール新興に13億円出資
・兼松<8020>山形大と球状歯車を共同開発、25年めど量産体制
・丸紅<8002>秋田港洋上風力の商業運転開始、能代と合わせて33基
・丸紅<8002>商用EVのフォロフライと資本業務提携
・三ツ知<3439>締結部品の非自動車比率30%へ、トンネル・水路向け拡大
・豊田織<6201>車両部品の物流棟新設、完成車工場隣接で効率化
・グローリー<6457>ベトナムにソフト開発の現地法人設立
・日立<6501>産ロボSI事業を拡充、2子会社を4月1日合併
・東レ<3402>炭素膜利用CO2分離膜の耐久性確認、25年度実用化へ
・コーセー<4922>化粧品の処方自動生成システム開発、量子コンピューター活用
・小野薬<4528>米社からがん領域の早期創薬プログラム取得
・三菱製紙<3864>ドイツ工場の事業売却、特損32億円計上
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・10:45 中・1月財新製造業PMI(予想:49.8、12月:49.0) <ST>
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