2,361円
松風のニュース
■ピクスタ <3416> 1,510円 (+300円、+24.8%) ストップ高
ピクスタ <3416> [東証G]がストップ高。31日朝方、3DCGやアバターを制作する新サービス「3DCGオンデマンド」を始めると発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。完全自動3Dアバター制作ソリューション「AVATARIUM」を企画・開発・運営するPocketRD(東京都渋谷区)と提携し、クライアントの要望に応じてメタバースやゲーム、Vチューブなどで必要な3DCGやアバターを制作するというもの。会社側では、将来的に3DCG素材の販売など事業領域の拡大を目指すとしている。
■IGポート <3791> 1,756円 (+300円、+20.6%) ストップ高
IGポート <3791> [東証S]がストップ高。同社は30日、グループ会社のウィットスタジオが、CloverWorks(東京都杉並区)やアニプレックス(東京都千代田区)、集英社(東京都千代田区)との共同出資で、アニメーション作品の企画、プロデュース及び制作を手掛ける新会社「JOEN」を設立したと発表。今後の展開などが期待されたようだ。新会社ではウィットスタジオとCloverWorksの制作スタジオ2社が主体となって連携し、企画立案からすべての工程に関わり、最終的な映像のクオリティー、ビジネスのかたちをイメージしながら作品をプロデュース。制作スタジオが連携して作品を自らプロデュースし、ビジネススキームを構築することで、制作スタジオ、クリエイターの貢献にあわせて利益を還元し、質の高いアニメを継続的に制作する環境を整えるとしている。
■ピアズ <7066> 964円 (+150円、+18.4%) ストップ高
ピアズ <7066> [東証G]がストップ高。同社はモバイル端末の販売代理店支援事業を主力とするが、最近は店舗運営コンサルからオンライン接客サービスなどに経営の重心を移している。そうしたなか、30日取引終了後に通信業界向け人材派遣を展開するウィル(横浜市)の全株式を取得し子会社化することを発表。また同日、社内イベントの企画運営を手掛けるマックスプロデュース(東京都渋谷区)も買収することも発表しており、これらM&Aに伴う業容拡大への期待が株価を強く刺激する格好となった。同社株は小型株特有の足の軽さが特徴で、今年4月初旬から中旬にかけて2週間で株価を約4倍化させた経緯があり、その急騰性も注目されやすい。
■東京通信 <7359> 713円 (+100円、+16.3%) ストップ高
東京通信 <7359> [東証G]がストップ高。同社は31日、子会社のftyが手掛けるハイパーカジュアルゲームアプリ「Big Makeover」が、App Store(無料ゲーム)で日米ともに上位(5月30日時点で日本4位、米国9位)にランクインしたと発表。「Big Makeover」は、職業体験型のハイパーカジュアルゲームアプリ。同社は「Big Makeover」の成功を生かしながら、今後もユーザーに支持されるスマートフォンアプリの開発に努めるとしている。
■EAJ <6063> 1,319円 (+139円、+11.8%) 一時ストップ高
日本エマージェンシーアシスタンス <6063> [東証S]が急反騰、一時ストップ高。岸田文雄首相が30日の参院予算委員会で外国人観光客の受け入れ再開に関し、民間医療保険の加入を要請する方針を示したことが複数のメディアによって報じられた。同社は日本滞在中の外国人向け医療支援サービスを手掛け、厚生労働省から今年度の「外国人患者受入れ医療機関対応支援事業」を受託するなど実績があることから、今回の報道を受けて思惑的な物色を集めたようだ。
■明治海 <9115> 1,178円 (+123円、+11.7%)
明治海運 <9115> [東証S]が急反騰、前週末にストップ高人気に買われた後、週明けは上昇一服となったが、31日は改めて投資資金が流入し上げ足が加速した。 海運株の一角だが、同社は北海道から沖縄までホテルやレストランなどを幅広く展開していることで、外国人観光客入国規制緩和に伴うインバウンド特需関連として人気が加速した。需給相場の様相を強めており、市場では「表面には見えていないが貸株調達による空売りなどが入っている可能性が高く、踏み上げ相場を想起させる値動き」(中堅証券ストラテジスト)という声も。
■HPCシステムズ <6597> 2,469円 (+238円、+10.7%)
HPCシステムズ <6597> [東証G]が続急騰。今月18日につけた戻り高値2314円を払拭し新波動入りを明示した。高性能コンピューターを使ったソリューションを提供、ビッグデータや人工知能(AI)分野における知見も豊富で、官庁向け納入実績も高い。業績は急成長局面が続いており、21年6月期の営業利益は4割強の増益を達成し、22年6月期も2ケタ成長を見込んでいる。岸田首相は科学技術立国の実現に向け、首相官邸に首相直属の科学技術顧問を置く方針にあることが伝えられているが、量子コンピューターやAI、バイオテクノロジーなどへの積極的なアプローチを念頭に置いており、株式市場でもテーマ買いの動きに発展しそうだ。また、6月6日、7日の2日間にわたり「世界デジタルサミット」が開催される予定にあり、同社株などコンピューター分野で高度な技術力を有する企業に視線が向いている。
■松風 <7979> 1,659円 (+157円、+10.5%)
東証プライムの上昇率トップ。松風 <7979> [東証P]が続急騰、目先底離れの動きを見せた。同社は歯科材料・器具の大手で、人工歯や研削剤で高シェアを誇る。コロナ禍からの経済活動再開に伴う歯科関連製品の需要回復を追い風に業績を拡大させており、22年3月期は売上高、営業利益とも過去最高業績で着地。続く23年3月期は成長投資の積極化によって営業利益は減少する見込みだが、売上高の伸びは継続する見通しだ。直近、政府が国民全員に毎年の歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」の導入を検討する方針にあることが伝わり、歯科関連株が物色人気となるなか、同社株も関連の一角として投資資金の流入が加速したようだ。
■コスモスイニ <8844> 472円 (+34円、+7.8%)
コスモスイニシア <8844> [東証S]が4日続急伸。全体軟調地合いのなか、上値指向を鮮明とした。首都圏を軸にマンション開発・販売を手掛けるほか、外国人観光客の長期滞在向けアパートメントホテルなども展開している。3月、4月とホテルの稼働率上昇傾向が続くなか、5月は更に稼働率の高まりが期待される。加えて6月からの外国人観光客の入国規制緩和を受け、足もとの収益環境の風向きが追い風に変わっている。業績は回復色が鮮明で22年3月期営業利益は前の期比41%増の33億5100万円と急増、23年3月期は35億円と増益基調継続を見込むが上振れる可能性もある。PER7倍前後でPBR0.4倍台は株価指標面から割安感が際立っている。
■INPEX <1605> 1,679円 (+98円、+6.2%)
東証プライムの上昇率7位。INPEX <1605> [東証P]が6日続急伸。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]も高かった。中国・上海市は新型コロナウイルス感染拡大に伴う都市封鎖(ロックダウン)を6月1日から解除すると発表しており、中国での原油需要拡大への思惑が強まっている。また、欧州連合(EU)は30日、ロシア産石油のEUへの輸入を禁止することで合意した。30日は米国がメモリアルデーの休日だったが、時間外取引のWTI価格は上昇しており、原油価格の先高観測が強まっている。
■サンワカンパ <3187> 705円 (+40円、+6.0%)
サンワカンパニー <3187> [東証G]が4日ぶりに急反発。30日の取引終了後、日本初の3Dプリンター住宅メーカーであるセレンディクス(兵庫県西宮市)との業務提携を開始したと発表しており、これが好感された。セレンディクスの「Sphere(スフィア)」は、日本初の3Dプリンターによる世界最先端の住宅。形状は球体をしており、物理的に強度が高いだけでなく、表面積が少なく建築資材の無駄を最小限に抑えられるため、30坪300万円の価格帯での実現を目指している。サンワカンパは、今回の提携により「Sphere」実現に向けた専用の商品開発なども踏まえてセレンディクスと連携し、新たな事業シナジーを生み出すとしている。
■CRGHD <7041> 508円 (+28円、+5.8%)
CRGホールディングス <7041> [東証G]が急伸し、年初来高値を更新した。同社は30日、子会社のキャスティングロードが、今後の国内旅行の事業再開や インバウンド需要の回復を見据えた新サービス「リゾートワーク事業」を開始したと発表。リゾートワークとは、日本全国のホテル・旅館・テーマパークなどのリゾート・観光地に、基本的には住み込みで働く人材を提供する新しい派遣サービス。人手不足が深刻な地域への人材供給により、観光業復興・地方創生を支援するとしている。
■カーリットH <4275> 679円 (+35円、+5.4%)
東証プライムの上昇率10位。カーリットホールディングス <4275> [東証P]が急反発。上値指向を強め、中期波動の分水嶺である75日移動平均線を明確に上回ってきた。化薬や化学品を主力展開しており、23年3月期は営業利益段階で前期比横ばいの25億円を予想するが、株価指標面の割安さが際立つ。PERが8倍台で、PBRは会社解散価値の半値水準である0.5倍前後で水準訂正妙味がある。更にロケットなどの推進薬や爆薬などを製造していることから、防衛関連としての位置付けで人気化素地を開花させた。
※31日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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