1,077円
ダブルエーのニュース
■シンバイオ <4582> 320円 (+80円、+33.3%) ストップ高
シンバイオ製薬 <4582> [東証G]がストップ高。19日の寄り前に、再発または難治性のリンパ腫患者(NK/T細胞リンパ腫などの悪性リンパ腫)を対象としたブリンシドフォビル(以下BCV)の国際共同第1b/2相臨床試験を開始したと発表しており、好材料視された。同社では、これまでシンガポール国立がんセンターと BCVに関する共同研究を行ってきたが、非臨床試験でBCVのNK/T細胞リンパ腫及びPTCL(末梢性T細胞リンパ腫)などの悪性リンパ腫に対する優れた抗腫瘍活性を確認。今回の試験では、BCVのがん領域において、ヒトPOC(有用性や効果が確認されること)を確立することを目的としているという。なお、同件が24年12月期業績に与える影響はないとしている。
■セブン&アイ <3382> 2,161円 (+400円、+22.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。セブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]がストップ高。日本経済新聞電子版が19日午後1時過ぎ、「セブン&アイ・ホールディングス(HD)がカナダのコンビニエンスストア大手、アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたことが19日、わかった」と報じた。セブン&アイは社外取締役で構成する独立委員会を立ち上げ、評価額など提案内容の精査を始めているという。この報道を受けて買いが集まった。
■アスマーク <4197> 2,366円 (+400円、+20.4%) ストップ高
アスマーク <4197> [東証S]がストップ高。消費者の動向などを調査し分析するマーケティング・リサーチ事業を主力展開するが、足もとの業績は好調で24年11月期は売上高、営業利益ともに2ケタ成長を見込む。そうしたなか、前週末16日取引終了後に、株主優待制度の新設を発表。毎年11月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて1000~3万円分のQUOカードを贈呈するというもので、これをポジティブ視する買いが集中する格好となった。同社はもとより株主還元に積極的で、前週末終値換算で配当利回りは3.6%台と高いこともポイントとなっている。
■アストロHD <186A> 934円 (+150円、+19.1%) ストップ高
アストロスケールホールディングス <186A> [東証G]がストップ高。19日の寄り前に、子会社アストロスケールが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と商業デブリ除去実証(CRD2)フェーズ2の大型契約を締結すると発表しており、好材料視された。CRD2は、JAXAの進めるデブリ除去プログラムを起点に新しい宇宙事業を開拓し、日本企業が新たな市場を獲得することを目的としたプロジェクト。24年2月にミッションが実施されているフェーズ1では、商業デブリ除去実証衛星「ADRAS-J」を開発し、非協力物体であるデブリへの接近、近傍制御を行い、軌道上に長期間存在する情報の少ないデブリの運動や損傷・劣化がわかる画像データを取得。続くフェーズ2では、更なる画像データを取得するとともに、デブリ除去としてその捕獲や軌道離脱も行う予定で、今後捕獲機構であるロボットアームを含め、フェーズ2で運用する「ADRAS-J2」の開発を進めるという。今回の契約の契約金額は120億円で、グループ史上最大規模の受注となり、同件に関する収益は29年3月末までの契約期間にわたって計上される予定。なお、25年4月期業績予想には織り込み済みとしている。
■ピアラ <7044> 274円 (+41円、+17.6%) 一時ストップ高
ピアラ <7044> [東証S]が続急騰、一時ストップ高となった。前週末16日の取引終了後、ITbookホールディングス <1447> [東証G]と業務提携したと発表した。地方公共団体に対するDX化やAI・IOTに関するコンサルティングサービスを提供しているITbookと、ピアラが培ってきたマーケティングのノウハウを生かし、地方公共団体などのブランディングや認知向上、利用者・顧客の獲得などの施策を実施するという。これが買い材料視された。
■WA <7683> 2,510円 (+375円、+17.6%)
ダブルエー <7683> [東証G]が5日続急騰。前週末16日の取引終了後、8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。あわせて、25年1月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表した。従来制度では、100株以上を保有する株主を対象に自社ブランド「ORiental TRaffic ONLINE STORE」で利用できる靴1足無料券を贈呈していたが、新制度では靴以外にもバッグ及びシューケア商品などに拡大するほか、株式分割後に600株以上を保有する枠を設定し、また株主優待対象ブランドを卑弥呼・NICALに拡充するとしている。
■セルシード <7776> 671円 (+100円、+17.5%) ストップ高
セルシード <7776> [東証G]がストップ高に買われたほか、サンバイオ <4592> [東証G]、プレシジョン・システム・サイエンス <7707> [東証G]、住友ファーマ <4506> [東証P]、ラクオリア創薬 <4579> [東証G]などバイオ関連が一斉高に買われた。19日は主力大型株が戻り一巡となるなか中小型株に物色の矛先が向いており、中でも個人投資家の投げが出たバイオ関連株の上値が軽く、投資資金を誘導した。市場では「バイオベンチャーは投資先行型で足もとは利益が伴わない銘柄が多く、決算発表を跨ぐ形では買いにくい面がある。目先決算発表期間を通過したことで、その足かせが外れたこともポイント」(中堅証券ストラテジスト)と指摘する声がある。
■WASHハウ <6537> 410円 (+37円、+9.9%)
WASHハウス <6537> [東証G]が4日ぶり急反発。19日の日本経済新聞電子版で「大きなタッチパネルモニターを搭載しスマートフォンアプリからも操作できる独自の洗濯乾燥機を開発した」と報じられており、好材料視された。記事によると、モニターにアプリ登録時に入力された年齢や性別に合わせた広告を流すことで店舗自体を広告媒体として収益を確保し、同社が目指す「洗濯無料化」の実現につなげるという。まずは10月に宮崎市と福岡市の各1店舗に導入し、状況を確認したうえで全国の店舗に広げるとしている。
■ネットプロ <7383> 286円 (+23円、+8.8%)
東証プライムの上昇率2位。ネットプロテクションズホールディングス <7383> [東証P]が6日続急伸。300円台に乗せる場面があり、年初来高値を更新した。19日午前10時半ごろ、同社が提供する後払い決済サービス「NP後払いair」に関し、サイボウズ <4776> [東証P]のクラウドサービス「kintone(キントーン)」と連携した新たなサービスの提供を開始すると発表。これを手が掛かり視した買いが入ったようだ。「NP後払いair」は水道・ガスの修理や住設機器の設置・修理など訪問型の役務サービス向けに、後払い決済を可能とする。キントーンとの連携により、顧客・案件管理から請求業務まで一括管理ができるようになり、業務効率の向上につながるという。
■きもと <7908> 261円 (+20円、+8.3%)
KIMOTO <7908> [東証S]が4日続急伸。タッチパネル用特殊フィルムの最大手で商品競争力が高い。スマートフォンなどモバイルデバイス向けや、車載用フィルムで独自技術による機能性の高い次世代フィルムで需要を捉えている。このほか、デジタルツイン(3Dデータ事業)でも展開力を増している。25年3月期営業利益は期初見通しを第1四半期時点で大幅に上乗せし8億円(前期比3.7倍)予想と変化率が際立つ。年6円配当を続けるなかPBRが0.6倍台と超割安圏にあるほか、出来高流動性に富んでいることも投資マネーの食指を動かした。
■成友興業 <9170> 1,760円 (+110円、+6.7%)
成友興業 <9170> [名証M]が続急伸。19日午後0時30分ごろ、西武信用金庫(東京都中野区)を割当先として第三者割当増資を行うと発表しており、好材料視された。発行新株数は3万303株で、払い込み期日は9月20日。希薄化率は1.10%になる。発行価額は1株につき1650円で、差引手取概算額4960万円は、城南島事業所のダンプトラック駐車場として賃借している大田区京浜島の土地について、今後安定した事業基盤とするために土地を購入することに充てられる予定だ。
■カオナビ <4435> 1,775円 (+74円、+4.4%)
カオナビ <4435> [東証G]が大幅続伸。19日の午前中、タレントマネジメントシステム「カオナビ」が日鉄興和不動産(東京都港区)に採用されたと発表しており、好材料視された。「カオナビ」は社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム。今回の採用は、散在しがちな人材情報を一元化できることや、人事担当者のみならず各部署における人事評価や1on1、プロフェッショナル育成のためのジョブローテーションなどにも活用できることなどが評価されたとしている。
■チェンジHD <3962> 1,151円 (+46円、+4.2%)
チェンジホールディングス <3962> [東証P]が大幅続伸。同社はITソリューション事業を展開し、デジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込んでおり、民間だけでなく官公需にも強い。ネットセキュリティー事業を行うイー・ガーディアン <6050> [東証P]を買収し、収益拡大に拍車がかかっている。25年3月期営業利益は前期比72%増の130億円予想と2期連続で大幅に過去最高を更新する見通し。
■レナ <4889> 353円 (+14円、+4.1%)
レナサイエンス <4889> [東証G]が大幅高で5日続伸。19日午前11時30分ごろ、糖尿病患者のインスリン投与量を予測するAIの臨床性能試験を開始すると発表しており、好材料視された。同社では、非専門医にも専門医レベルのインスリン治療を実行できるよう支援するAIを活用したプログラム医療機器(ソフトウェア)の開発に、東北大学、NEC <6701> [東証P]、NECソリューションイノベータ(東京都江東区)と共に取り組み、糖尿病治療支援AI(DM-SAiL)を開発したが、開発したAIを医療現場で使用できるようにするためには、実際にヒトの臨床データを用いて臨床現場で期待した性能を発揮するかを確かめる必要があり、今回の臨床性能試験はそのためのもの。東北大学など国内5医療機関で実施する予定で、臨床性能試験で確認できた性能に基づき、厚生労働省へプログラム医療機器として製造・販売するための申請(薬事申請)を行うという。なお、同件による業績への影響は現時点ではないとしている。
■エコミック <3802> 435円 (+15円、+3.6%)
エコミック <3802> [東証S]が大幅高で3日続伸。19日正午ごろ、株主優待制度の変更を発表した。現行では株主優待の対象となる保有株式数の条件は200株以上だったが、これを今年9月以降は100株以上に引き下げる。優待品に変更はなく、保有株式数に応じてQUOカードを贈呈する。これが材料視されたようだ。
■フリーダム <8996> 800円 (+23円、+3.0%)
ハウスフリーダム <8996> [東証S]が大幅高で5日続伸。前週末16日の取引終了後、22万株(自己株式を除く発行済み株数の5.45%)を上限に19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。買い付け価格は16日終値の777円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、フリーダムは19日に予定通り買い付けを実施し、20万株を取得した。
■AHC <7083> 1,338円 (+32円、+2.5%)
AHCグループ <7083> [東証G]が続伸。前週末16日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を3万株(発行済み株数の1.43%)、または6000万円としており、取得期間は8月19日から11月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■テラスカイ <3915> 2,218円 (+43円、+2.0%)
テラスカイ <3915> [東証P]が5日続伸。クラウド導入・運用支援ビジネスを主力展開する。米セールスフォース
■JR九州 <9142> 3,777円 (+72円、+1.9%)
九州旅客鉄道 <9142> [東証P]が続伸。SMBC日興証券が16日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を4100円から4500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、運賃改定の影響について従来予想では27年3月期から100億円の増収増益効果と見込んでいたが、26年3月期から160億円の増収効果を見込むほか、不動産・ホテル業について、ホテルや駅ビルの収益が良好に推移すると見込み予想を増額。一方で投資や費用が徐々に増加すると予想していることなどを織り込み、営業利益予想を25年3月期で580億円から590億円へ、26年3月期で585億円から735億円へ増額修正している。
■JR東日本 <9020> 2,690.5円 (+34円、+1.3%)
東日本旅客鉄道 <9020> [東証P]が続伸。SMBC日興証券が前週末16日、JR東日本の目標株価を3000円から3150円に引き上げた。投資評価は「2」を継続する。今秋にも申請して2026年春に実施すると想定される運賃改定が注目点と指摘。短期的な収益改善効果だけでなく、安全とサービス品質の向上と需要喚起を促す要因として期待する。同証券はJR東日本の26年3月期の営業利益予想を3760億円から4020億円に増額修正した。
■FPパートナ <7388> 2,874円 (+33円、+1.2%)
FPパートナー <7388> [東証P]が反発。前週末16日の取引終了後、24年7月単月の生命保険新規契約ANP(年換算保険料)が34億8100万円(速報値)となり、これまでの最高実績である今年6月の28億1500万円(確定値)を更に上回り、2ヵ月連続で過去最高を更新したと発表したことが好感された。4月から放映を開始した新CMによる認知度向上などで、全国28店舗(24年7月末時点)展開の「マネードクタープレミア」の集客も好調に推移しており、7月は「マネードクタープレミア」単独での生命保険新規契約ANPも過去最高となったという。
■日東紡 <3110> 5,840円 (+60円、+1.0%)
日東紡績 <3110> [東証P]が続伸。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスも示現した。繊維メーカーの老舗だが、多角化に注力。現在はグラスファイバーを収益の主柱とし、電子デバイスや建築資材用でビジネスチャンスをとらえている。特に同社の製造するスペシャルガラスは、ここ増設の動きが加速しているデータセンター向けに高水準の需要を取り込んでいる。今期は07年3月期に記録した113億7900万円を大きく上回り、前期比79%増の150億円と18年ぶりのピーク利益更新予想にあり、時価は戻り初動とみた投資資金が流入した。
※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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