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マツダのニュース
―トヨタなど大手自動車メーカーのEVシフト鮮明、恩恵受ける周辺銘柄に再注目の時―
米電気自動車(EV)大手のテスラ
●EV戦略に本気モードのトヨタ
トヨタの14年ぶりの社長交代に関するニュースが株式市場を賑わせてから、早くも1ヵ月が経過しようとしている。4月1日付で豊田章男氏は代表権のある会長となり、佐藤恒治氏が社長兼最高経営責任者(CEO)に昇格する。豊田氏はオンライン記者会見のなかで「変革を更に進めるには私が新社長をサポートする形が一番良いと考えた」と発言しているように経営向上に向けた取り組みを一段と推進する構えを示し、自動車業界に押し寄せるEV化の波に佐藤氏を陣頭に置いて対処していくことになる。言うまでもなく同社にとって大きな転換点が近づいていることは間違いない。
今月開催した会見の中で佐藤氏は早くも、2026年を目標として、次世代EVのプラットフォーム開発を加速させる考えを示した。そうしたなかも、欧州連合(EU)欧州議会は今月14日に、35年に域内でガソリン車(ディーゼル車も含む)の新車販売を事実上禁止する法案を採択しており、そういった意味でも必然的にEV化の流れは勢いを増していくことになるだろう。
●日産とルノーの動きも注目
当然ながら自動車業界の巨人たるトヨタに大きな変化が訪れている最中にも、競合他社の動きが止まることはない。例えば、米フォード・モーター
●部材を手掛ける周辺銘柄に恩恵広がる
さて、EV関連といえばまずはトヨタや日産自をはじめとする大手自動車メーカーが挙げられるが、むしろその周辺でビジネスチャンスをつかむ企業にマーケットの視線は向きやすい。具体的にはEV製造に必要な部材メーカーが注目される。基本的に従来の自動車と比較してEVは大幅に1台あたりの部品点数が減少することは間違いないものの、逆に言えばある意味「残された部品」の重要性は今以上に高まることになるともいえる。「EV部材」という範疇(はんちゅう)で関連企業の裾野は広いが、実際に収益面で当該企業にどのくらいのインパクトがあるのかを精査する必要もある。
EVの電源として現在主流のリチウムイオン電池 であるが、正極材として使われるリチウムや負極材に使われる黒鉛、そのほか、電解液・電解質・セパレーターや、蓄電池の制御システムとしてセンサーやパワー半導体などさまざまな素材や部材で構成されている。今回のトップ特集では、それぞれ得意分野を有している企業をピックアップした。
●EV部材関連で要注目の6銘柄
●サンコール <5985> [東証P]~電池やモーターの間に電気を流す銅素材の部品であるバスバーを手掛けており、電流センサーを付けたバスバーは、21年に米大手自動車メーカーに採用された。23年3月期では、半導体不足による自動車減産の影響が継続しているが、バスバーなど電動化関連やLED関連といった自動車関連製品が大きく増加した。
●ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> [東証P]~車載用リチウムイオン電池において、ハイブリッド車用リチウムイオン電池の販売が増加している。また、ホンダ <7267> [東証P]と、高容量・高出力なリチウムイオンバッテリーに関する協業に向けての基本合意を締結。今後本格普及が見込まれるEV向けバッテリーの需要拡大が期待される。
●東洋インキSCホールディングス <4634> [東証P]~リチウムイオン電池正極材用導電カーボンナノチューブ(CNT)分散体の北米第2拠点を、米ケンタッキー州に設立。リチウムイオン電池正極材用導電CNT分散体「LIOACCUM」は、21年に韓国電池大手SKオンに採用されている。
●日本製紙 <3863> [東証P]~車載用リチウムイオンバッテリーの、負極材料の一つとして用いられるCMC(カルボキシメチルセルロース)の供給体制を強化するため、ハンガリーに製造販売子会社を設立。CMCは、天然セルロースを高純度に精製したパルプを原料として得られるアニオン系水溶性高分子で、環境に優しい素材。
●ニチコン <6996> [東証P]~EV向けのコンデンサー のなかでも、容量が比較的大きいフィルムコンデンサーやアルミ電解コンデンサーを得意としており、フィルムコンデンサーモジュールは、高周波特性・耐電流性能に優れ、長寿命で高信頼性、安全性が高い。モーター専業メーカーである日本電産 <6594> [東証P]へ供給している。
●ローム <6963> [東証P]~マツダ <7261> [東証P]、今仙電機製作所 <7266> [東証P]と、モーター、減速機、インバーターを一体化させた「EVの心臓部」である「e-Axle」を含む電動車の電動駆動ユニットに搭載されるインバーター及びSiCパワーモジュールの共同開発契約を締結している。
株探ニュース
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