トヨタ自動車は５日、２０１３年３月期連結営業利益見通しを１２年１１月公表時比１０００億円増の１兆１５００億円に上方修正すると発表した。円安による利益押し上げ効果に加え原価改善も進む。単体営業損益は１１月公表時の２００億円の赤字から１５００億円の黒字に修正。５期ぶりの黒字転換で、０８年のリーマン・ショック後の経営改革にめどがついた形となる。（２面に関連記事）
　連結営業利益の上方修正の内訳は為替差益が１４００億円、原価低減が６００億円など。連結販売台数は１１月公表時比１０万台増の８８５万台とした。
　アジアは同２万台減となるが、自動車需要が堅調な北米では同５万台増など上積みする。会見で伊地知隆彦取締役専務役員は「今まで取り組んできた原価改善などの活動がようやく成果として表れはじめた」と述べた。