ロームが買い先行も伸び悩み、２２年３月期業績及び配当予想を上方修正

　ローム<6963.T>が買い先行も伸び悩む展開。同社は２８日取引終了後、２２年３月期連結売上高が４０００億円から４４００億円（前期比２２．３％増）へ、営業利益が４９０億円から６３０億円（同６３．７％増）へ、純利益が３４０億円から５１０億円（同３７．８％増）へ、年間配当が１５０円から１６０円（前期は１５０円）へ、当初の会社計画を上回りそうだと発表したが、前日は決算期待で商いを伴って上昇していたため、材料出つくしの売りが出やすいようだ。

　自動車関連市場や産業機器関連市場が引き続き好調に推移する見通しであるほか、家電や事務機など民生機器関連市場もライフスタイルの変化などにより好調に推移する見込みであることが理由。加えて、期初の想定レートよりも円安に推移し、為替差益の発生も見込めるためとしている。下期の想定為替レートは対ドルで１１０円。

　あわせて発表した２２年３月期第２四半期（４～９月）連結営業利益は３４５億１３００万円（前年同期比２．７倍）だった。

出所：MINKABU PRESS