ファナックの第２四半期は営業利益８４．８％増、ロボマシン部門が牽引

　ファナック<6954.T>は２４日取引終了後、１５年３月期第２四半期累計（１４年４～９月）の連結決算を発表。売上高は３４２８億１５００万円（前年同期比５８．６％増）、営業利益は１３８３億１９００万円（同８４．８％増）、最終利益は９４３億６６００万円（同８８．４％増）だった。４～９月期としては過去最高を更新した。工作機械の世界的な需要回復を背景に国内、中国、欧州いずれも同社のＮＣ装置が好調に推移した。部門別ではＦＡ部門が前年同期比１８．９％増、ロボット部門が同１７．５％増と２ケタの伸長をみせたほか、ロボマシン部門が同３．８倍と大幅に拡大し全体業績を引き上げている。ロボマシン部門はスマートフォン向け小型工作機械であるロボドリルが牽引。急激な伸びは米アップルの「ｉＰｈｏｎｅ６」の金属ケース加工に伴う短期的な特需が反映された結果とみられる。
　なお、通期業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高６８８２億円（前期比５２．６％増）、営業利益２６８０億円（同６３．３％増）、最終利益１８５１億円（同６６．９％増）を見込み、全項目で過去最高を大幅に更新する見通し。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）