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日本マイクロニクスのニュース
*14:32JST 国内株式市場見通し:メジャーSQきっかけに方向性を確認へ
■日経平均は5週ぶり反落
今週の日経平均は週間で194.02円安(-0.58%)の33431.51円と5週ぶりに反落した。週初11月27日はイスラエルとハマスの休戦で中東情勢の警戒感が緩和し買い先行で始まったものの、先物に断続的な売りが出て日経平均は節目の33500円を割り込み3営業日ぶりの反落スタートとなった。28日は軟調な米国市場と為替の円高を受けて小幅続落、29日も1ドル146円台後半まで円高に振れた為替を嫌気して3日続落と軟調な展開が続いた。30日は売り先行後、ハイテク株中心に買い直されて日経平均は4日ぶり反発の高値引けとなった。前日のNYダウが500ドルを超える上げ幅で年初来高値更新となったことを受けて、12月1日の日経平均は堅調な始まりとなったものの、買い一巡後は膠着感が強い展開に終始し小幅安で大引けを迎えた。週を通じて買い手掛かり難が意識される展開となった。
■年末高に向けた期待が高まりやすいタイミングに
今週は米10月の個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が2021年3月以来最小となりインフレ鈍化が示される一方、季節調整済みのシカゴ景況指数(PMI)が55.8ポイントと市場予想の45.0ポイントを大幅に上回り米国経済のソフトランディング期待が高まった。米連邦準備理事会(FRB)高官のハト派的な発言も加わって、11月30日のNYダウは大幅高で年初来高値を更新した。ただ、こうした流れをストレートに好感出来ずに、12月1日の日経平均は上値の重さが意識される相場展開が続いた。
またこの日の夜、米大学の討議に参加したパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「利下げに関する議論は時期尚早」との考えを示す一方で、「達成したかったことに到達しつつある」とも発言したと伝えられ、金融引き締めの長期化は避けられるとの見方が広がり、NYダウは連日で年初来高値更新となった。一方、日経平均先物ナイトセッションの終値は、日中取引終値50円高の33470円に留まっており、NYダウ、S&P500、NASDAQ総合指数がいずれも0.5%以上上昇したことに比べると相対的に弱さが感じられる。
需給面でも海外投資家の動きに変化が表れている。東京証券取引所が11月30日に発表した11月第4週(11月20-24日)の投資部門別売買動向では、海外投資家は現物で5週ぶりに売り越しに転じた。日経平均先物ベースでも3週ぶり、TOPIX先物でも4週ぶりの売り越しとなっており、日本株に対するアプローチが後退していることも懸念される。買い上がり材料に決め手を欠く東京市場の状況が、米国株急伸を受けた1日の動きに反映されており、この膠着感を打破できるかが来週の焦点となってこよう。
今週の調整要因の一因となった為替の動向が引き続き不安材料となるなか、来週8日には相場の分岐点となりやすいメジャーSQを控える。配当再投資の流れを受けて底堅さか強まってくれば、ヘッジに絡んだ買いを呼び込んで日経平均を押し上げる可能性は十分にある。その過程で日経平均のボラティリティも高まり、名実ともに12月相場入り本格化となれば、年末高に向けた期待が改めて強まりやすいタイミングでもある。引き続き、来週の日経平均は33500円が分岐点となりそうだ。33500円を下値として抑え込む動きとなれば34000円台への台替わりが視野に入る。一方、回復に手間取ると調整ムードが強まってくる。8日は米11月の雇用統計の発表を控えていることも意識されるが、メジャーSQをきっかけに方向性が見えてくるだろう。
■物色人気は半導体、生成AI関連が中心
相場外の話題だが、12月1日に「現代用語の基礎知識選2023ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞発表され、大賞は阪神タイガースの今季スローガン「アレ」と3年連続で野球関連のキーワードだったが、トップ10のなかに「生成AI」が選出された。2020年に「GoToキャンペーン」がトップ10に選ばれて以来の物色人気テーマとのマッチとなった。来年のテーマを意識した材料株物色が高まりやすい時期でもあることから、生成AIや半導体関連から派生した手掛かりが注目されやすい。
今週はアドバンテスト<6857>が29日に開催した技術説明会で、超広帯域メモリー(HBM)の成長拡大に触れたことを受け、超広帯域メモリーの樹脂封止で強みを持つTOWA<6315>や日本マイクロニクス<6871>などが動意づいている。なお、半導体シリコンウエハー容器のミライアル<4238>、半導体外観検査装置メーカーのインスペック<6656>が8日に決算発表予定となっており、さらに半導体関連に関して循環物色の輪が広がるきっかけとなる期待がある。
このほか、来週は6日に小型SAR衛星の開発を手掛ける宇宙ベンチャーのQPS研究所<5595>がグロースへ新規上場することを受けて、宇宙開発テーマにも関心が向く可能性がある。
■メジャーSQ、米雇用統計、など
来週は5日に東京CPI(11月)、8日にメジャーSQ算出日、GDP改定値(7-9月)、景気ウォッチャー調査(11月)が予定されている。海外では4日に米製造業受注(10月)、5日に米ISM非製造業景況指数(11月)、6日に米ADP全米雇用報告(11月)、米貿易収支(10月)、7日に中貿易収支(11月)、8日に米雇用統計(11月)がそれぞれ発表予定となっている。
<FA>
今週の日経平均は週間で194.02円安(-0.58%)の33431.51円と5週ぶりに反落した。週初11月27日はイスラエルとハマスの休戦で中東情勢の警戒感が緩和し買い先行で始まったものの、先物に断続的な売りが出て日経平均は節目の33500円を割り込み3営業日ぶりの反落スタートとなった。28日は軟調な米国市場と為替の円高を受けて小幅続落、29日も1ドル146円台後半まで円高に振れた為替を嫌気して3日続落と軟調な展開が続いた。30日は売り先行後、ハイテク株中心に買い直されて日経平均は4日ぶり反発の高値引けとなった。前日のNYダウが500ドルを超える上げ幅で年初来高値更新となったことを受けて、12月1日の日経平均は堅調な始まりとなったものの、買い一巡後は膠着感が強い展開に終始し小幅安で大引けを迎えた。週を通じて買い手掛かり難が意識される展開となった。
■年末高に向けた期待が高まりやすいタイミングに
今週は米10月の個人消費支出(PCE)物価指数の伸び率が2021年3月以来最小となりインフレ鈍化が示される一方、季節調整済みのシカゴ景況指数(PMI)が55.8ポイントと市場予想の45.0ポイントを大幅に上回り米国経済のソフトランディング期待が高まった。米連邦準備理事会(FRB)高官のハト派的な発言も加わって、11月30日のNYダウは大幅高で年初来高値を更新した。ただ、こうした流れをストレートに好感出来ずに、12月1日の日経平均は上値の重さが意識される相場展開が続いた。
またこの日の夜、米大学の討議に参加したパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「利下げに関する議論は時期尚早」との考えを示す一方で、「達成したかったことに到達しつつある」とも発言したと伝えられ、金融引き締めの長期化は避けられるとの見方が広がり、NYダウは連日で年初来高値更新となった。一方、日経平均先物ナイトセッションの終値は、日中取引終値50円高の33470円に留まっており、NYダウ、S&P500、NASDAQ総合指数がいずれも0.5%以上上昇したことに比べると相対的に弱さが感じられる。
需給面でも海外投資家の動きに変化が表れている。東京証券取引所が11月30日に発表した11月第4週(11月20-24日)の投資部門別売買動向では、海外投資家は現物で5週ぶりに売り越しに転じた。日経平均先物ベースでも3週ぶり、TOPIX先物でも4週ぶりの売り越しとなっており、日本株に対するアプローチが後退していることも懸念される。買い上がり材料に決め手を欠く東京市場の状況が、米国株急伸を受けた1日の動きに反映されており、この膠着感を打破できるかが来週の焦点となってこよう。
今週の調整要因の一因となった為替の動向が引き続き不安材料となるなか、来週8日には相場の分岐点となりやすいメジャーSQを控える。配当再投資の流れを受けて底堅さか強まってくれば、ヘッジに絡んだ買いを呼び込んで日経平均を押し上げる可能性は十分にある。その過程で日経平均のボラティリティも高まり、名実ともに12月相場入り本格化となれば、年末高に向けた期待が改めて強まりやすいタイミングでもある。引き続き、来週の日経平均は33500円が分岐点となりそうだ。33500円を下値として抑え込む動きとなれば34000円台への台替わりが視野に入る。一方、回復に手間取ると調整ムードが強まってくる。8日は米11月の雇用統計の発表を控えていることも意識されるが、メジャーSQをきっかけに方向性が見えてくるだろう。
■物色人気は半導体、生成AI関連が中心
相場外の話題だが、12月1日に「現代用語の基礎知識選2023ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞発表され、大賞は阪神タイガースの今季スローガン「アレ」と3年連続で野球関連のキーワードだったが、トップ10のなかに「生成AI」が選出された。2020年に「GoToキャンペーン」がトップ10に選ばれて以来の物色人気テーマとのマッチとなった。来年のテーマを意識した材料株物色が高まりやすい時期でもあることから、生成AIや半導体関連から派生した手掛かりが注目されやすい。
今週はアドバンテスト<6857>が29日に開催した技術説明会で、超広帯域メモリー(HBM)の成長拡大に触れたことを受け、超広帯域メモリーの樹脂封止で強みを持つTOWA<6315>や日本マイクロニクス<6871>などが動意づいている。なお、半導体シリコンウエハー容器のミライアル<4238>、半導体外観検査装置メーカーのインスペック<6656>が8日に決算発表予定となっており、さらに半導体関連に関して循環物色の輪が広がるきっかけとなる期待がある。
このほか、来週は6日に小型SAR衛星の開発を手掛ける宇宙ベンチャーのQPS研究所<5595>がグロースへ新規上場することを受けて、宇宙開発テーマにも関心が向く可能性がある。
■メジャーSQ、米雇用統計、など
来週は5日に東京CPI(11月)、8日にメジャーSQ算出日、GDP改定値(7-9月)、景気ウォッチャー調査(11月)が予定されている。海外では4日に米製造業受注(10月)、5日に米ISM非製造業景況指数(11月)、6日に米ADP全米雇用報告(11月)、米貿易収支(10月)、7日に中貿易収支(11月)、8日に米雇用統計(11月)がそれぞれ発表予定となっている。
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