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*08:33JST 前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着のなか、個人マネーは中小型株へ~
30日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■全般こう着のなか、個人マネーは中小型株へ
■伊藤園、24/4上方修正 営業利益 232億円←210億円
■前場の注目材料:ニデック、ロボ向け攻勢、中・大型減速機を増産、国内外で290億円投資
■全般こう着のなか、個人マネーは中小型株へ
30日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれる。29日の米国市場はNYダウが13ドル高、ナスダックは23ポイント安だった。7-9月期の国内総生産(GDP)改定値が予想以上に上方修正され、約2年ぶりの高い伸びを記録したことが材料視され買いが先行した。その後リッチモンド連銀のバーキン総裁が追加利上げの選択肢を除外したくないとの見解を示すと、相場は一時失速。ただ、来年の利下げ観測が根強く、さらにソフトランディング期待から買われる場面もみられた。終盤にかけては、地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の減速が報告されるとNYダウは上げ幅を縮小し、ナスダックは下落に転じるなど、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比5円高の33275円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、こう着感が強まりやすいなか、利益確定の売りが入りやすい需給状況になりそうである。日経平均は15日にマドを空けて上昇し、20日に33853.46円まで買われた後は、調整が継続している。ただし、マドを埋めずに高値圏での保ち合いが続いているためピーク感はない。先高期待は根強く、押し目待ち狙いの買い意欲は低下していないだろう。積極的な上値追いは限られるものの、短期的に売られる局面においては冷静に下値を拾う流れになりそうだ。
米長期金利の低下から為替市場では円高傾向を見せていることから、日米金利差を狙ったポジションのリバランスが意識されやすい。そのためバリュー株への利益確定の動きは入りやすいだろうが、年末は配当志向の物色も入りやすく、方向感をつかみづらくさせよう。ただし、リバランスの流れのなかで、ハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、相対的に日経平均型優位の展開に向かいそうである。
また、昨日はグロース250指数が1.4%近い上昇となり、チャート上でも75日線を支持線としたトレンドを形成した。相場全体がこう着感を強めるなか、明らかに出遅れている中小型株への水準訂正を見込んだ動きが入りやすいだろう。調整トレンドから脱せない銘柄が多く、自律反発の域は脱せない可能性はあるものの、トレンド転換を見せてきた中小型株については、個人主体の資金が集中する流れになりそうだ。
■伊藤園、24/4上方修正 営業利益 232億円←210億円
伊藤園<2593>は2024年4月期業績予想の修正を発表。売上高は4400億円から4500億円、営業利益を210億円から232億円に上方修正した。第2四半期は、原材料等の高騰の影響はあったものの、国内外における行動制限等の解除に伴う人流の増加やインバウンド回復等による需要の回復が当初の見込みを上回った。また、製品構成の変化による収益性の改善、生産・物流等の効率化が順調に進捗したことにより、売上高、利益ともに、前回発表予想を上回る見込み。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(35430.42、+13.44)
・シカゴ日経先物は上昇(33275、大阪比+5)
・SOX指数は上昇(3753.36、+35.01)
・米原油先物は上昇(77.86、+1.45)
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・ニデック<6594>ロボ向け攻勢、中・大型減速機を増産、国内外で290億円投資
・トヨタ自<7203>デンソー株を一部売却、2900億円規模
・ホンダ<7267>電動2輪に5000億円投資、30年までに30機種超投入
・三菱重<7011>原子力機構、新試験研究炉の設置業務に選定
・いすゞ自<7202>藤沢工場に電動車開発の実験棟、26年新設、400億円投資
・豊田合成<7282>海水由来の繊維強化プラ開発、車軽量化に貢献
・安川電機<6506>ロボ自身が動作計画・実行、5機種を来月投入
・ヤマハ発<7272>低価格スカラロボにクリーンルーム向け追加
・横河電機<6841>ベトナム社と協業、製造業のDX支援強化
・アイロムG<2372>NTTコムとポイント会員に治験参加を募集、新薬の開発迅速化
・ソニーG<6758>ソニーセミコン、532万画素の短波長赤外画像センサー開発
・京セラ<6971>イネを屋内栽培、太陽に近い人工光、植物工場に提案
・ニコン<7731>保証温度105℃のアブソリュートエンコーダー、全固体電池を搭載
・アイコム<6820>欧拠点移転、独ヘッセンに本社・物流機能
・クラボウ<3106>ブラジルで軟質ウレタンモールド生産2倍に
・鹿島<1812>建物使いながら超高強度RC造柱を補修、新技術
・日揮HD<1963>旭化成などと、水素製造プラント設計で覚書締結
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 10月鉱工業生産速報値(前月比予想:+0.8%、9月:+0.5%)
・10:30 中村日銀審議委員あいさつ
<海外>
・10:30 中・11月製造業PMI(予想:49.8、10月:49.5)
・10:30 中・11月非製造業PMI(予想:50.9、10月:50.6) <ST>
■全般こう着のなか、個人マネーは中小型株へ
■伊藤園、24/4上方修正 営業利益 232億円←210億円
■前場の注目材料:ニデック、ロボ向け攻勢、中・大型減速機を増産、国内外で290億円投資
■全般こう着のなか、個人マネーは中小型株へ
30日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれる。29日の米国市場はNYダウが13ドル高、ナスダックは23ポイント安だった。7-9月期の国内総生産(GDP)改定値が予想以上に上方修正され、約2年ぶりの高い伸びを記録したことが材料視され買いが先行した。その後リッチモンド連銀のバーキン総裁が追加利上げの選択肢を除外したくないとの見解を示すと、相場は一時失速。ただ、来年の利下げ観測が根強く、さらにソフトランディング期待から買われる場面もみられた。終盤にかけては、地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の減速が報告されるとNYダウは上げ幅を縮小し、ナスダックは下落に転じるなど、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比5円高の33275円。円相場は1ドル147円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、こう着感が強まりやすいなか、利益確定の売りが入りやすい需給状況になりそうである。日経平均は15日にマドを空けて上昇し、20日に33853.46円まで買われた後は、調整が継続している。ただし、マドを埋めずに高値圏での保ち合いが続いているためピーク感はない。先高期待は根強く、押し目待ち狙いの買い意欲は低下していないだろう。積極的な上値追いは限られるものの、短期的に売られる局面においては冷静に下値を拾う流れになりそうだ。
米長期金利の低下から為替市場では円高傾向を見せていることから、日米金利差を狙ったポジションのリバランスが意識されやすい。そのためバリュー株への利益確定の動きは入りやすいだろうが、年末は配当志向の物色も入りやすく、方向感をつかみづらくさせよう。ただし、リバランスの流れのなかで、ハイテク株を買い戻す動きが意識されやすく、相対的に日経平均型優位の展開に向かいそうである。
また、昨日はグロース250指数が1.4%近い上昇となり、チャート上でも75日線を支持線としたトレンドを形成した。相場全体がこう着感を強めるなか、明らかに出遅れている中小型株への水準訂正を見込んだ動きが入りやすいだろう。調整トレンドから脱せない銘柄が多く、自律反発の域は脱せない可能性はあるものの、トレンド転換を見せてきた中小型株については、個人主体の資金が集中する流れになりそうだ。
■伊藤園、24/4上方修正 営業利益 232億円←210億円
伊藤園<2593>は2024年4月期業績予想の修正を発表。売上高は4400億円から4500億円、営業利益を210億円から232億円に上方修正した。第2四半期は、原材料等の高騰の影響はあったものの、国内外における行動制限等の解除に伴う人流の増加やインバウンド回復等による需要の回復が当初の見込みを上回った。また、製品構成の変化による収益性の改善、生産・物流等の効率化が順調に進捗したことにより、売上高、利益ともに、前回発表予想を上回る見込み。
■前場の注目材料
・NYダウは上昇(35430.42、+13.44)
・シカゴ日経先物は上昇(33275、大阪比+5)
・SOX指数は上昇(3753.36、+35.01)
・米原油先物は上昇(77.86、+1.45)
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・ニデック<6594>ロボ向け攻勢、中・大型減速機を増産、国内外で290億円投資
・トヨタ自<7203>デンソー株を一部売却、2900億円規模
・ホンダ<7267>電動2輪に5000億円投資、30年までに30機種超投入
・三菱重<7011>原子力機構、新試験研究炉の設置業務に選定
・いすゞ自<7202>藤沢工場に電動車開発の実験棟、26年新設、400億円投資
・豊田合成<7282>海水由来の繊維強化プラ開発、車軽量化に貢献
・安川電機<6506>ロボ自身が動作計画・実行、5機種を来月投入
・ヤマハ発<7272>低価格スカラロボにクリーンルーム向け追加
・横河電機<6841>ベトナム社と協業、製造業のDX支援強化
・アイロムG<2372>NTTコムとポイント会員に治験参加を募集、新薬の開発迅速化
・ソニーG<6758>ソニーセミコン、532万画素の短波長赤外画像センサー開発
・京セラ<6971>イネを屋内栽培、太陽に近い人工光、植物工場に提案
・ニコン<7731>保証温度105℃のアブソリュートエンコーダー、全固体電池を搭載
・アイコム<6820>欧拠点移転、独ヘッセンに本社・物流機能
・クラボウ<3106>ブラジルで軟質ウレタンモールド生産2倍に
・鹿島<1812>建物使いながら超高強度RC造柱を補修、新技術
・日揮HD<1963>旭化成などと、水素製造プラント設計で覚書締結
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 10月鉱工業生産速報値(前月比予想:+0.8%、9月:+0.5%)
・10:30 中村日銀審議委員あいさつ
<海外>
・10:30 中・11月製造業PMI(予想:49.8、10月:49.5)
・10:30 中・11月非製造業PMI(予想:50.9、10月:50.6) <ST>
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