ヨコオのニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
日精エー・エス・ビー機械 <6284> 【 2+→2+】
「サイクルタイム短縮機の展開に注目。株価の見方は従来通り」
18/9期は、売上278億円(前期比5%減)、営業利益51億円(同16%減)となり、計画に届かなかったが、粗利益は利益額・利益率とも過去最高水準に達した。これは採算性の良い小型の主力汎用機が底堅く伸びた他、コスト削減及び値上げ効果が効いたことが背景にあると推測。一方で、各種費用等がかさみ、営業利益は2桁のマイナスとなった。
予想ROE:15.2% PBR:2.1倍、来期予想PER:11.4倍、来期予想EPS成長率:14%株価(12/21終値):3,280円
Fモデルによる理論株価:4,199円(12月17日by服部隆生)
ヨコオ <6800> 【2+ →2+】
「車載通信機器の収益改善と無線通信機器伸長が評価できる」
19/3期上期(4-9月)決算では(1)車載通信機器が黒字化したこと、(2)POS端末や電子タバコ向けスプリングコネクタなど無線通信機器の販売好調などにより計画を上回って着地した、(3)通期計画は据え置いたが、米中貿易摩擦に伴う関税影響を織り込んだことを踏まえれば実質上方修正と言える内容である、(4)下期(10-3月)の回線検査用コネクタ見通しが上向いたこと、(5)年間配当予想の増額修正(1株当たり22円→26円)などがポジティブ。
予想ROE:10.1% PBR:1.2倍、来期予想PER:10.0倍、来期予想EPS成長率:15%株価(12/21終値):1,347円
Fモデルによる理論株価:1,948円(12月19日by高田悟)
フジ・コーポレーション <7605> 【 2→2+】
「駆け込み需要の反動見られず大幅増益で着地」
18/10期通期は、売上高328億円(前期比6.7%増)、営業利益28億円(同25.9%増)、経常利益28億円(同22.3%増)、純利益19億円(同35.0%増)と増収増益かつ通期業績予想を超え着地した。3Q時点で通期業績予想を超えていたが4月からタイヤの販売数量減(前年同月比)となっていたため懸念をしていた(駆け込み需要の反動減)。しかし、4Q単独でも売上、利益、利益率ともに17/10期を超えた(タイヤ・ホイールの販売数量も増加)。一時の落ち込みであった可能性が高い。
予想ROE:14.1% PBR:1.5倍、来期予想PER:10.1倍、来期予想EPS成長率:2%株価(12/21終値): 1,914円
Fモデルによる理論株価:2,563円(12月20日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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