パワー半導体関連が異彩人気、タカトリＳ高で初動から５倍高演じタムラなども上昇加速◇

　タカトリ<6338.T>の上げ足鮮烈、１０００円高はストップ高となる７２８０円まで急騰を演じ、未踏の７０００円台に突入した。同社株は６月以降に商いを伴い人気化したが、初動時の株価は１５００円弱でそこから５カ月あまりで５倍化した。

　パワー半導体需要は自動車向けを中心に旺盛だが、今後は脱炭素分野での蓄電やエネルギー制御、電気自動車（ＥＶ）のモーター駆動などで市場規模が拡大し、２０２５年には３兆円を超える巨大マーケットが形成されるとの見方もある。そのなか同社は、次世代パワー半導体の有力候補として注目されているＳｉＣデバイスの精密切断装置でニッチトップ企業と目され、強力な投資資金が流れ込んでいる。このほか、きょうはローム<6963.T>やタムラ製作所<6768.T>、シキノハイテック<6614.T>、テセック<6337.T>、三社電機製作所<6882.T>、トレックス・セミコンダクター<6616.T>といったパワー半導体関連株が軒並み物色人気に沸いている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：MINKABU PRESS