山洋電、今期税引き前を63％下方修正、配当も15円減額

　山洋電気 <6516> が10月30日大引け後(15:00)に業績・配当修正(国際会計基準=IFRS)を発表。20年3月期の連結税引き前利益を従来予想の48億円→18億円(前期は68.9億円)に62.5％下方修正し、減益率が30.3％減→73.9％減に拡大する見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の連結税引き前損益も従来予想の7億円の黒字→2.4億円の赤字(前年同期は51.2億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　業績悪化に伴い、今期の上期配当を従来計画の55円→50円に減額し、下期配当も従来計画の60円→50円に減額修正した。年間配当は従来計画の115円→100円(前期は110円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　米中貿易摩擦の長期化による中国経済の急減速を背景に，当社グループの主要な販売市場である工作機械・ロボット・半導体製造装置などの業界において需要が極端に低迷し，売上収益は前回の予想を下回る見込みとなりました。また売上収益の減少にともなう操業度の低下により利益面につきましても，前回の予想を下回る見込みとなりました。これらの理由により第２四半期および通期の業績予想を上記のとおり修正いたします。（注）本資料に掲載されている業績見通し等の記述は，当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており，実際の業績等は，今後様々な要因により異なる場合があります。

　　当社は，業界における受注競争激化に耐え得る企業体質の一層の強化と今後の事業展開等を勘案し，内部留保の充実を図るとともに，業績に応じた配当をおこなうことを基本方針としています。　2019年10月30日に開示いたしました「業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり，当社を取り巻く経営環境は一段と厳しさを増しており，2020年３月期通期に関する計画の見直しなど，様々な状況を勘案した結果，中間配当につきましては，直近の配当予想から５円減額し，50円とすることを決議しました。また，期末配当につきましても，従来の予想を修正し，１株当たり50円とする予定です。