日ピラ工が押し目待ちに押し目なし、低ＰＢＲが株高後押し

　日本ピラー工業<6490.T>の上値を買う動きが顕在化している。株価はきょうで８日続伸と押し目待ちに押し目なしの展開。台湾ＴＳＭＣや韓国サムスン電子などアジアメーカーの設備投資意欲が旺盛で、半導体製造装置市場の回復が目立ってきた。同社は製造装置向けにフッ素樹脂製品の「ピラフロン」を手掛けているがこの恩恵を正面から享受、１５年３月期営業利益は前期に続く２ケタ増益を確保する見通し。また、物流施設向けに免震すべり材の採用が拡大していることも注目されている。２％超の配当利回りを確保しながらＰＢＲ０．６倍台は割安感が顕著であり、持ち前の材料株素地と合わせ上値思惑を増幅している。

日ピラ工の株価は１４時１３分現在７７１円（△１２円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）