1,899円
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■勤次郎 <4013> 912円 (+150円、+19.7%) ストップ高
勤次郎 <4013> [東証G]がストップ高。11日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は7月1日。同時に、26年12月期に売上高57億円(23年12月期39億2300万円)、営業利益12億1500万円(同5億7200万円)を目指す中期経営計画を発表しており、これも好材料視されたようだ。健康管理ソリューション「Universal 勤次郎〈健康経営〉」の機能強化に加え、「人事」「給与」のデータを統合的に活用できるシステムとして、「Universal 勤次郎」を進化させるとしている。
■DMP <3652> 3,900円 (+605円、+18.4%) 一時ストップ高
ディジタルメディアプロフェッショナル <3652> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。3次元画像処理技術に長じ、精細な描画に必要なグラフィックスIPコアの開発・提供を行うファブレス半導体 企業として存在感を高めつつある。生成AIの市場拡大で消費電力の膨大化やセキュリティーが課題となっているが、その対応でエッジAI技術が注目されている。同社は高精度画像認識エッジAIソフトウェア「ZIA SAFE」を展開し、安全運転支援システム関連の案件獲得を進めている。業績も絶好調で、24年3月期売上高は前期比27%増の29億5000万円と高い伸びで過去最高更新が続く見通し。また、営業利益も2億4000万円予想でこれは前期実績から約9倍の水準となる。
■FFJ <7092> 1,049円 (+150円、+16.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。Fast Fitness Japan <7092> [東証P]がストップ高。11日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を154億円から157億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を31億円から33億円(同1.9%減)へ上方修正すると発表。期末配当予想も15円から30円に大幅増額しており、これを好感した買いが膨らんだ。全国規模のプロモーション活動が奏功し、会員数が増加したことが業績を押し上げる。店舗運営の効率化に伴う売上原価の改善や全社的なコストコントロールの推進も寄与する見込み。あわせて配当方針の変更を明らかにした。中期経営計画(24年3月期-26年3月期)期間に連結配当性向40%を目安とし、DOE(株主資本配当率)4.5%を下限とする新たな方針を掲げた。業績修正と配当方針の変更に伴い、期末配当予想を増額した。年間配当額は40円(前期25円)となる見通しだ。
■セック <3741> 5,440円 (+700円、+14.8%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。セック <3741> [東証P]がストップ高。11日の取引終了後、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の「ペイロードの管理・運搬・操作ロボットシステム『PORTRS』ISS実証用システムの開発」に、同社を代表者とする開発チームが契約先として選定されたと発表しており、好材料視された。「PORTRS」は、ISS(国際宇宙ステーション)の「きぼう」日本実験棟で動作する多肢ロボットを地上から遠隔操作することで、実験サンプルなどの物品の搬送・操作や、船内の状態の確認・監視を自動化するためのシステム。契約業務では、多肢ロボットを含む「PORTRS」のISS実証用システムの構築及びISSにおける実証運用の支援を行うとしており、この開発を同社や浜野製作所(東京都墨田区)、ウェルリサーチ(千葉県市原市)、コニカミノルタ <4902> [東証P]のチームが共同で行うとしている。
■サイオス <3744> 789円 (+100円、+14.5%) ストップ高
サイオス <3744> [東証S]がストップ高。そのほか、Kudan <4425> [東証G]、Laboro.AI <5586> [東証G]もストップ高となった。このほかディジタルメディアプロフェッショナル <3652> [東証G]、ヘッドウォータース <4011> [東証G]など、 人工知能(AI)関連が軒並み急反騰に転じた。市場では「ここ急騰を演じたAI関連株が利食い急ぎの動きで軒並み値を崩したが、直近では貸株市場での調達も含めた空売りが観測されていた。目先はその買い戻しで軒並みリバウンドする展開に変わっている」(ネット証券ストラテジスト)とする。買い残の多いAI関連株で値を飛ばしたものを中心に仕掛けたショート筋が、手仕舞い買い戻しを強いられているという状況にある。
■美濃窯 <5356> 789円 (+100円、+14.5%) ストップ高
美濃窯業 <5356> [名証M]がストップ高。東京証券取引所は11日の取引終了後、美濃窯の東証スタンダード市場への上場を承認した。同社は名証メイン市場に上場しており、重複上場となる。株式の流動性向上を期待した買いが入ったようだ。スタンダード市場への上場は18日を予定する。
■シルバライフ <9262> 972円 (+112円、+13.0%)
シルバーライフ <9262> [東証S]が急反騰。11日の取引終了後、24年7月期第2四半期累計(23年8月-24年1月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比11.6%増の67億1000万円、経常利益は同14.9%増の5億8200万円となった。直近3ヵ月間の11-1月期で経常利益は同38%増となっており、業況を好感した買いが入ったようだ。同社は高齢者向け配食サービスのフランチャイズチェーン(FC)運営などを展開。原材料価格や人件費の高騰を背景に値上げに踏み切ったことなどが奏功した。
■アスカネット <2438> 718円 (+74円、+11.5%)
アスカネット <2438> [東証G]が4日ぶり急反騰。11日の取引終了後、24年4月期の単独業績予想について、売上高を73億3000万円から70億1000万円(前期比0.5%増)へ、営業利益を4億9500万円から4億8000万円(同17.9%減)へ下方修正したものの、修正幅が想定の範囲内にとどまる小幅なものであったため、アク抜け感から買われたようだ。フォトブック事業のコンシューマ向け市場において、コロナ禍後の海外旅行の回復遅れや写真アウトプットの戻りが想定を下回っていることに加えて、空中ディスプレイ事業で、特に海外市場での案件長期化などにより想定通りの売り上げが実現できていないことが要因。ただ、フューネラル事業の利益率が想定を上回っていることや、全社的に費用をコントロールしていることから営業利益の修正が小幅にとどまったという。また、BETの連結子会社化に伴い発表された24年4月期連結業績予想は、売上高70億9000万円、営業利益4億4400万円を見込む。BETの営業利益見込み額がのれん償却額を上回る想定であるものの、株式取得に伴うアドバイザリー費用などを費用計上するため単独予想に比べて減少するとしている。
■ニューラルG <4056> 1,254円 (+117円、+10.3%)
ニューラルグループ <4056> [東証G]が4日ぶり急反騰。同社は12日、ソニーグループ <6758> [東証P]と連携し、映像・音声解析と生成AIからコミュニケーション課題を解消する1on1支援サービス「KizunaNavi」の提供を開始したと発表。このサービスは、最先端の人工知能(AI)解析技術を用いて、1on1ミーティングの質向上と現場マネージャーの部下育成スキル強化を支援するもの。ニューラルGの映像解析技術とソニーの音声解析技術を掛け合わせているという。
■大盛工業 <1844> 225円 (+20円、+9.8%)
大盛工業 <1844> [東証S]が急反発。昨年7月高値(222円)を上回り、約8ヵ月ぶりに昨年来高値を更新した。12日午前10時ごろ、24年7月期の配当予想を7円から10円(前期8円)に増額修正すると発表しており、これが好感された。同時に発表した23年8月-24年1月期連結決算は、売上高が前年同期比1.9%増の28億200万円、営業利益が同43.9%増の3億9700万円だった。主力の建設事業が全体を牽引した。なお、同社は前日11日に今期業績予想の修正を発表しており、売上高は前期比0.9%増の61億600万円、営業利益は同28.8%増の5億8100万円の見通しだ。
■広済堂HD <7868> 700円 (+60円、+9.4%)
東証プライムの上昇率4位。広済堂ホールディングス <7868> [東証P]が急反発。12日午前10時30分ごろ、SBIホールディングス <8473> [東証P]と資産コンサルティング事業に係る互恵的提携を行うことを骨子とした資本・業務提携を締結することで基本合意したと発表しており、好材料視された。SBIを処分先とする第三者割当により自社株805万株を1株595円で処分する。払込期間は3月29日で、調達資金約47億8500万円は不動産事業における不動産買い取りなどや、金融事業における不動産担保貸し付けなどにあてられる予定だ。また提携により、広済堂HDは子会社東京博善あんしんサポートの「東博あんしんサポート」で手掛ける相続相談やこれに付帯する各種サービス、グループ傘下の葬儀会社による葬儀運営などに対してSBIグループの顧客の送客などを含めた提携を目指して協議を進めるとしている。同時に広済堂HDは、24年3月期の期末配当予想を5円89銭から6円41銭に増額修正したとしており、これも好感されたようだ。
■カーブスHD <7085> 796円 (+64円、+8.7%)
東証プライムの上昇率5位。カーブスホールディングス <7085> [東証P]が3日ぶり急反発。11日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を340億円から346億円~350億円(前期比15.2~16.6%増)へ、営業利益を47億円から49億円~51億円(同27.2~32.4%増)へ上方修正したことが好感された。会員数及び会員向け物販が順調に推移しており、特に会員向け物販で新商品の販売が計画を上回っていることが要因。また、原価及び販管費の抑制に取り組んだことも寄与する。
■Vコマース <2491> 1,144円 (+90円、+8.5%)
東証プライムの上昇率8位。バリューコマース <2491> [東証P]が6日ぶり急反発。11日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。自社株TOBによって親会社のLINEヤフー <4689> [東証P]から1068万9990株(発行済み株数の33.06%)を取得するとしており、これが好感された。TOB価格は1029円。ラインヤフーは事業ポートフォリオの選択と集中、Vコマースはラインヤフーへの事業集中リスクを低減して事業領域の拡大を図る狙いがそれぞれある。TOB実施後、Vコマースはラインヤフーの子会社から外れ、持ち分法適用関連会社となる。
■若築建 <1888> 3,490円 (+240円、+7.4%)
東証プライムの上昇率10位。若築建設 <1888> [東証P]が急反発。北九州を地盤に港湾や空港施設など海洋土木を展開する建設会社で、足もとの業績は完成工事の増加に伴い会社側の従来計画を上回る好調な推移をみせている。11日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の53億円から64億円(前期比2.6%増)に大幅増額した。従来の2ケタ減益予想から一転して増益見通しに変わり、22年3月期の過去最高利益に次ぐ水準が見込まれることで、これを材料視する形で投資資金が流入した。なお、今期年間配当は従来計画の100円に20円上乗せし120円(前期実績100円)とすることも併せて発表した。時価予想配当利回りは前日終値換算で3.7%と高く、買い人気を助長した。
■ITbook <1447> 297円 (+20円、+7.2%)
ITbookホールディングス <1447> [東証G]が急反発。ITコンサル及び地盤調査・改良などの事業を手掛けるが、11日取引終了後、同社傘下で地盤改良を手掛けるサムシングが国土交通省のグリーンインフラ創出促進事業に採択されたことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。同事業において、川崎市を実証地域とする「縦型雨水浸透施設二重管工法」が採択されており、同社グループではこの実証事業で、雨水貯留・浸透などの防災・減災とGX(グリーントランスフォーメーション)への移行促進を追求する構えにある。
■TSIHD <3608> 706円 (+47円、+7.1%)
TSIホールディングス <3608> [東証P]が3日続急伸。11日の取引終了後に発表された2月度の月次売上情報で、既存店(国内直営店及びオンラインショップ)売上高が前年同月比7.1%増となり、14ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。小売店が同12.1%増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同2.8%増だった。
■ダイコク電 <6430> 4,195円 (+225円、+5.7%)
ダイコク電機 <6430> [東証P]が急反発。11日の取引終了後、同社子会社のアロフトがイベントや物販事業を手掛けるLILIUM(東京都墨田区)を買収すると発表しており、好感されたようだ。
■モノタロウ <3064> 1,563円 (+77.5円、+5.2%)
MonotaRO <3064> [東証P]が5日続急伸。11日の取引終了後に発表した2月度の売上高は前年同月比14.6%増と増収基調が続いていることで好感されたようだ。
■トリケミカル <4369> 4,730円 (+205円、+4.5%)
トリケミカル研究所 <4369> [東証P]が大幅反発。先端半導体の製造に必要な高純度化学薬品を手掛け、継続的な実需買いが観測される。生成AI市場の高成長を背景にAIサーバー増設の動きが加速、これがAI用半導体の需要を強く喚起している。そのなか、同社はHBM(広帯域メモリー)向けなどで引き合い旺盛な「High―K」を製造し商機を捉える可能性が高い。同商品はシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上に向け大きな役割を担う。24年1月期は営業大幅減益見込みながら一時的で、25年1月期以降は再び高成長路線に復帰する公算が大きいとみられている。
■Fスターズ <3687> 2,307円 (+99円、+4.5%)
フィックスターズ <3687> [東証P]が4日ぶり大幅反発。企業のソフトウェアを高速化させる技術で優位性を持ち、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進で需要を開拓している。量子コンピューター分野でも先駆的存在であり、大手IT企業との連携で商用化にむけて開発を進捗させている。メディカル分野ではAIを活用した超音波画像診断支援や大規模言語モデル(LLM)開発で実力を発揮、エッジAI分野などでも実績を有する。業績も好調で、24年9月期営業利益は前期比10%増の23億円予想と2ケタ伸長でピーク利益更新が続く見込み。
※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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