東京株式（前引け）＝日経平均は小幅高水準で推移もやや伸び悩み

　２９日（大納会）前場の東京株式市場は、前日の米株式市場でＮＹダウ平均株価が過去最高値更新したのを好感して買いが優勢となっている。ただ、日経平均株価は、一時前日比８７円高まで買い進まれる場面があったものの、その後は手控え姿勢の強いなかでやや伸び悩む推移となっている。

　日経平均株価の前場終値は、前日比５７円６６銭高の２万２８４１円６４銭と反発している。東証１部の売買高概算は３億９９５７万株、売買代金概算は６６４６億３６００万円。値上がり銘柄数は１１８２、対して値下がり銘柄数は７３２、変わらずは１４７銘柄だった。値上がり銘柄は全体の５７．３％に達した。

　個別銘柄では、ロンドン金属取引所（ＬＭＥ）の銅相場が２８日に、前日比４９ドル高の１トン＝７２８９ドルに上昇するなど非鉄金属市況の上昇を好感して、住友金属鉱山<5713.T>、ＤＯＷＡホールディングス<5714.T>、三井金属<5706.T>、三菱マテリアル<5711.T>の非鉄株が堅調な推移。また、黒鉛電極の市況上昇と販売数量の増加を評価して東海カーボン<5301.T>、日本カーボン<5302.T>が上昇。そのほかに、旭硝子<5201.T>、サンケン電気<6707.T>、ステラ　ケミファ<4109.T>が買われている。

　半面、１８年２月期第３四半期累計（１７年３～１１月）の連結決算での大幅な営業減益が嫌気されたアダストリア<2685.T>は急落。このほかに信越化学工業<4063.T>、オプトラン<6235.T>、ジーンズメイト<7448.T>、ローソン<2651.T>が売られている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）