エンシュウ、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も5円減額

　エンシュウ <6218> [東証Ｐ] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は7億2400万円の赤字(前年同期は1億1900万円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の5億円の黒字→9500万円の赤字(前期は3億7000万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の9億8000万円→3億8500万円(前年同期は2億8500万円)に60.7％減額し、増益率が3.4倍→35.1％増に縮小する計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の18円→13円(前期は13円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は2億4400万円の赤字(前年同期は3400万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の1.2％→-3.5％に大幅悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、工作機械関連事業において国内外の展示会に積極的に出展するなど拡販に努めてまいりましたが、受注および売上が想定より落ち込み、連結売上高は40億円減少する見込みとなりました。　利益につきまして、工作機械関連事業における売上高が想定を大きく下回ったこと、部品加工関連事業における四輪関係の客先の生産回復の遅れ等の要因により、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも前回の予想を下回る見込みとなりました。　なお、第4四半期においては、工作機械関連事業および部品加工関連事業ともに大幅回復し、親会社株主に帰属する四半期純利益において黒字を見込んでおります。

　　2023年３月期の配当予想につきましては、上記業績予想の修正の通り通期で赤字決算になる見通しではございますが、株主様に安定的かつ継続的な配当を実施することなどを勘案し、１株当たり13円(前期同額)に修正させていただきます。(前回予想：１株当たり18 円)(注)本資料に記載されている業績予想は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は様々な要因により異なる可能性があります。