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今週の新興市場では、マザーズ指数が大きくリバウンドした。日経平均も28000円台半ばあたりまで戻す場面があったが、その後やや上値が重い。一方のマザーズ指数は前の週に昨年8月以来の安値を付けるなどきつい調整を強いられ、指標面で下げ過ぎ感のある銘柄も散見されたため、押し目買いが広がったようだ。日経平均の上値の重さなどから、値動きの軽い小型株選好が強まった印象もある。また、米国市場で期待インフレ率と長期金利が低下し、ハイテク株が買われたことも支援材料となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.8%であったのに対して、マザーズ指数は+4.1%、日経ジャスダック平均は+0.6%だった。
個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で1.7%高、フリー<4478>が同3.9%高、JMDC<4483>が同2.1%高と堅調。前の週に上場時の公開価格を大きく割り込む場面もあったAppier Group<4180>だが、証券各社の強気の投資判断が相次いだことで同15.2%高となった。売買代金上位ではプレミアアンチエイジング<4934>が大きく上昇し、連日で上場来高値を更新。また、サイバートラスト<4498>は個人情報流出事案を巡り思惑が広がったようで、週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、弁護士ドットコム<6027>が同0.6%安、BASE<4477>が同0.2%安と伸び悩み。JTOWER<4485>は決算を受けて売りがかさみ、コパ・コーポレーション<7689>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力では東映アニメーション<4816>が同4.0%高。売買代金上位ではシンバイオ製薬<4582>やファブリカコミュニケーションズ<4193>が大きく買われ、夢みつけ隊<2673>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同8.8%安となるなど、東映アニメ以外の主力はやや軟調。また、山大<7426>などが下落率上位に顔を出した。
来週の新興市場では、引き続きマザーズ指数の戻りに期待したいところだが、まだまだ外部環境を注視しておく必要はあるだろう。先週までの株価急落は懸念されたほど個人投資家の投資余力に悪影響を与えなかったとみられ、前述のとおり個人投資家は値動きの軽さから小型株選好を強めてきているようだ。ただ、今週末の米国市場では、住宅価格上昇を受けたインフレ懸念の再燃や暗号資産(仮想通貨)ビットコイン価格の下落でハイテク株が売られており、株式市場全体として物色の方向感はなおつかみにくそうだ。
小型の材料・テーマ株物色が続くなら、「電子認証・セキュリティ」のサイバートラスト、「ワクチン普及」関連でキャリア<6198>、「こども庁」関連でベビーカレンダー<7363>あたりの動向が注目されそうだ。一方、相対的に需給の重い主力テック株はやや敬遠されている印象を受けるが、プレイド<4165>は好決算だった割に株価水準がなお低く、ビジョナル<4194>は米ファンドの買い増しが続いている。新興株への資金流入が一段と強まり、需給の重さを吹き飛ばしてくれるのを待ちたい。
IPO関連では、メイホーHD<7369>に続き6月上場案件が順次ブックビルディング期間入り。また、今週は12社の新規上場が発表され、6月IPOは一気に17社まで増えた。来週も発表が続くとみられ、6月下旬はIPOラッシュの様相だ。
<FA>
個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で1.7%高、フリー<4478>が同3.9%高、JMDC<4483>が同2.1%高と堅調。前の週に上場時の公開価格を大きく割り込む場面もあったAppier Group<4180>だが、証券各社の強気の投資判断が相次いだことで同15.2%高となった。売買代金上位ではプレミアアンチエイジング<4934>が大きく上昇し、連日で上場来高値を更新。また、サイバートラスト<4498>は個人情報流出事案を巡り思惑が広がったようで、週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、弁護士ドットコム<6027>が同0.6%安、BASE<4477>が同0.2%安と伸び悩み。JTOWER<4485>は決算を受けて売りがかさみ、コパ・コーポレーション<7689>などが下落率上位に顔を出した。ジャスダック主力では東映アニメーション<4816>が同4.0%高。売買代金上位ではシンバイオ製薬<4582>やファブリカコミュニケーションズ<4193>が大きく買われ、夢みつけ隊<2673>が週間のジャスダック上昇率トップとなった。一方、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同8.8%安となるなど、東映アニメ以外の主力はやや軟調。また、山大<7426>などが下落率上位に顔を出した。
来週の新興市場では、引き続きマザーズ指数の戻りに期待したいところだが、まだまだ外部環境を注視しておく必要はあるだろう。先週までの株価急落は懸念されたほど個人投資家の投資余力に悪影響を与えなかったとみられ、前述のとおり個人投資家は値動きの軽さから小型株選好を強めてきているようだ。ただ、今週末の米国市場では、住宅価格上昇を受けたインフレ懸念の再燃や暗号資産(仮想通貨)ビットコイン価格の下落でハイテク株が売られており、株式市場全体として物色の方向感はなおつかみにくそうだ。
小型の材料・テーマ株物色が続くなら、「電子認証・セキュリティ」のサイバートラスト、「ワクチン普及」関連でキャリア<6198>、「こども庁」関連でベビーカレンダー<7363>あたりの動向が注目されそうだ。一方、相対的に需給の重い主力テック株はやや敬遠されている印象を受けるが、プレイド<4165>は好決算だった割に株価水準がなお低く、ビジョナル<4194>は米ファンドの買い増しが続いている。新興株への資金流入が一段と強まり、需給の重さを吹き飛ばしてくれるのを待ちたい。
IPO関連では、メイホーHD<7369>に続き6月上場案件が順次ブックビルディング期間入り。また、今週は12社の新規上場が発表され、6月IPOは一気に17社まで増えた。来週も発表が続くとみられ、6月下旬はIPOラッシュの様相だ。
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