日経平均１万円割れ、ヘッジファンドの動向に注目と

　前引けの日経平均株価は195.68円安の9879.37円、TOPIXは9.59ポイント安の879.21ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は234、値下がり銘柄数1353、出来高は概算で11億291万株、売買代金は概算で7487億円でした。

　NY市場ではアルコア、キャタピラー、インテルが下げを主導、新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことで、ダウ、ナスダックともに大幅安。日経平均先物は昨晩のうちに1万円割れとなっており、東京市場は売り優勢で開始されました。

　寄り付きの日経平均株価は134円安の9941円でスタート、その後も下げ幅を拡大してザラバ安値は225円安の9850円まで売り込まれる場面もありました。テクニカル的には75日移動平均線を割り込み、10100円の節目、1万円の節目、9900円の節目と一気に下値サポートラインを割り込んだことが注目されています。

　しかし、先物市場では大口手口を出す証券会社からの売り観測は聞かれず、業界関係者は後場の動向に注目する必要があると話題になっていました。特に銀行株は全面安の中で逆行高、三菱UFJ<8306.T>が17円高となるなど不自然な値動きが注目されています、この背景にはフリーフローウェイトの先回り買いが派手にやっているヘッジファンドの存在が指摘されており、あまりにも派手なので後場にも反動が出るのではないかという意見も聞かれました。

　目立った値上がりでは、日本航空電子<6807.T>がストップ高となり前日に行われた説明会の内容がポジティブサプライズでUBS証券やマッコーリー証券からレーティング格上げが拍車を掛けました。アンリツ<6754.T>はポジティブサプライズ上昇修正と野村證券からレーティング格上げが好感されて大幅高、日特エンジニアリング<6145.Q>は大和証券SMBCが新規「1」とレポートをリリースしたことが刺激材料となっています。

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