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【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米関税政策への警戒感から売り優勢 (7月14日)
日経平均株価
始値 39416.10
高値 39608.02
安値 39288.90
大引け 39459.62(前日比 -110.06 、 -0.28% )
売買高 14億9604万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆6610億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続落、欧米株全面安で売り優勢続く
2.トランプ関税に関する不透明感が改めて意識される展開
3.20日に投開票予定の参院選前で買い手控えムード台頭
4.為替のドル高・円安は輸出セクターの株価下支え材料に
5.個別物色意欲は旺盛で値上がり数は全体の56%占める
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比279ドル安と3日ぶりに反落した。トランプ米大統領がカナダに対する関税率を公表したことで世界景気への悪化が懸念された。
週明けの東京市場では、米関税政策への警戒感などから買いが手控えられ、日経平均株価は下値模索の動きが続いた。ただ、下値では押し目買いが観測され、下げ幅は限定的なものにとどまっている。
14日の東京市場は、前週後半の流れを引き継ぎ、主力株中心にリスク回避の地合いとなった。前週末の欧州株市場がほぼ全面安だったことに加え、米国株市場でも景気敏感株などの上値が重く、NYダウが3日ぶりに反落しており、東京市場でも買い気が盛り上がらなかった。トランプ米政権が欧州連合(EU)に対し8月1日から30%の関税をかけることを表明したことなどを受け、不透明感を助長している。20日に投開票が予想される参院選では与党の苦戦が取り沙汰されていることも、上値を重くした。ただ、外国為替市場では1ドル=147円台で推移するなどドル高・円安方向に振れており、これが自動車など輸出セクターの株価下支え材料となり、一時日経平均は前日終値を上回って推移する場面もあった。売買代金は萎んだが、中小型株など個別株物色意欲は活発で値上がり銘柄数が全体の56%を占めている。
個別では、売買代金上位のディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>がしっかり、三菱重工業<7011>、IHI<7013>、川崎重工業<7012>など防衛関連の主力銘柄も買い人気を集めた。HOYA<7741>が買い優勢だったほか、日立製作所<6501>も堅調、SBIホールディングス<8473>も上値を追った。GMOインターネット<4784>が値上がり率トップに買われ、gumi<3903>も急騰、宮越ホールディングス<6620>も活況高となった。このほかアドソル日進<3837>、モリト<9837>などが値を飛ばした。
半面、売買代金トップとなった良品計画<7453>だが株価は冴えず、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>なども安い。サンリオ<8136>が大きく下値を探り、任天堂<7974>も軟調。ジェイテックコーポレーション<3446>が急落、ジンズホールディングス<3046>、ビューティガレージ<3180>なども大幅安。メルカリ<4385>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>、アステラス <4503>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約122円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、東エレク <8035>、ファナック <6954>、ネクソン <3659>、レーザーテク <6920>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約147円。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス、(2)機械、(3)不動産業、(4)輸送用機器、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)小売業、(2)電気機器、(3)サービス業、(4)化学、(5)金属製品。
■個別材料株
△タマホーム <1419> [東証P]
26年5月期の最終益4倍超予想を材料視。
△ロゴスHD <205A> [東証G]
価格改定効果などで25年5月期業績は計画上振れ。
△スーパーV <3094> [東証S]
未定としていた26年2月期営業利益は黒字転換見通しで前中計上振れ。
△エストラスト <3280> [東証S]
3~5月期経常利益4.6倍をポジティブ視。
△エコモット <3987> [東証G]
株主優待導入を好感。
△ヴィッツ <4440> [東証S]
ソフトウェア事業好調で25年8月期業績予想を上方修正。
△ココナラ <4176> [東証G]
新規事業の立ち上がり想定以上で25年8月期利益予想を上方修正。
△ダイト <4577> [東証P]
株主優待制度の導入と26年5月期の2ケタ営業増益及び実質増配予想。
△ARアドバン <5578> [東証G]
AI案件の受注寄与し今期業績予想を上方修正。
△アイドマHD <7373> [東証G]
第3四半期23%営業増益と25万株を上限とする自社株買い発表。
▼Jテック・C <3446> [東証P]
25年6月期業績は計画下振れの着地。
▼IGポート <3791> [東証S]
映像制作事業の損失拡大し前期利益は計画下振れ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)GMOインタ <4784>、(2)gumi <3903>、(3)ダイト <4577>、(4)アドソル日進 <3837>、(5)理計器 <7734>、(6)モリト <9837>、(7)GMO-GS <3788>、(8)宮越HD <6620>、(9)四国化HD <4099>、(10)菱ガス化 <4182>。
値下がり率上位10傑は(1)Jテック・C <3446>、(2)JINSHD <3046>、(3)Bガレージ <3180>、(4)日本新薬 <4516>、(5)YTL <1773>、(6)ニッケ <3201>、(7)メルカリ <4385>、(8)セルソース <4880>、(9)コスモス薬品 <3349>、(10)フジHD <4676>。
【大引け】
日経平均は前日比110.06円(0.28%)安の3万9459.62円。TOPIXは前日比0.43(0.02%)安の2822.81。出来高は概算で14億9604万株。東証プライムの値上がり銘柄数は907、値下がり銘柄数は649となった。東証グロース250指数は747.50ポイント(0.98ポイント安)。
[2025年7月14日]
株探ニュース
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