＜動意株・７日＞（大引け）＝日本製鋼所、ノリタケ、キングなど

　日本製鋼所<5631.T>＝ストップ高。同社は６日取引終了後、１８年３月期の連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。営業利益を１４０億円から１８０億円（前期比４５．９％増）へ見直したほか、最終損益は９０億円の黒字から１１０億円の黒字（前期４９億６８００万円の赤字）へ修正した。リチウムイオン電池に使う部材を生産する装置など樹脂機械が好調だったとみられている。同時に期末配当を従来予想より５円増の１７円５０銭とすることも明らかにした。

　ノリタケカンパニーリミテド<5331.T>＝後場一段高。同社はきょう午後２時に、１８年３月期第２四半期累計（４～９月）の連結決算を発表。営業利益は２２億２３００万円（前年同期比２．０倍）となり、通期計画４０億円に対する進捗率は５５．６％に達した。売上高は５６９億１１００万円（同６．５％増）で着地。国内および中国向けに工業機材が堅調だったほか、コンデンサー用やセンサー用の電子ペーストが伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。また、同時に期末配当を従来計画比１０円増の４０円にする方針も発表。これにより、中間配３０円をあわせた年間配当は７０円（従来計画は６０円）となる。

　キング<8118.T>＝大幅高で新値追い。同社は６日取引終了後に、５０万株（自己株式を除く発行済み株式総数の２．６％）、３億円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得期間は１１月１０日から来年３月２２日までで、需給の改善などが期待されているもよう。また、同時に１８年３月期第２四半期累計（４～９月）の連結決算も公表。営業利益は６億８８００万円（前年同期比７３．８％増）となり、通期計画１０億９０００万円に対する進捗率が６３．１％に達したことも買い安心感につながっているようだ。

　ヤマシンフィルタ<6240.T>＝一時ストップ高で約２カ月ぶりに年初来高値を更新。同社は建機や産業用フィルターの開発販売を手掛けており、米キャタピラー向けで高水準の需要を取り込んでいる。６日取引終了後に１８年３月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を１１０億９０００万円から１２５億円（前期比２４．９％増）へ、営業利益を９億８０００万円から１７億５０００万円（同８２．７％増）へ、最終利益を６億６０００万円から１１億８０００万円（同８４．４％増）へ大幅増額しており、これをポジティブ視する買いを呼び込んでいる。また、１１月末現在の株主を対象に１株を５株にする株式分割も発表しており、これも株高を助長している。

　ラサ工業<4022.T>＝大幅高で年初来高値を更新。同社は６日取引終了後に、１８年３月期通期の連結業績予想と配当計画の修正を発表。営業利益見通しは従来の１７億円から２１億円（前期比２９．５％増）に引き上げ、期末一括配当を従来計画比１０円増の３０円とする方針を示した。一方、売上高予想は従来通り２６０億円（同１１．７％増）で据え置いた。半導体向け高純度リン酸や、破砕関連機械の受注増加を見込んでいる半面、下水道関連の掘進機の海外向け販売については慎重にみている。

　メドピア<6095.T>＝ストップ高。同社は医師向け情報サイトを運営しているが、製薬会社からの情報掲載が増勢にあるなか、広告収入が好調で収益に貢献している。同社は、６日取引終了後に発表した１８年９月期の連結業績予想は売上高が２２億４５００万円（前期比２．４倍）、営業利益は２億４５００万円（同４倍）、最終損益も１億２０００万円の黒字化（前期３億６３００万円の赤字）を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。時価総額は６０億円台と小型で値動きの軽さに着目した投資資金の攻勢を誘っている。

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出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）