TOYO TIREのニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
TOYO TIRE <5105> 【 1→1】
「大口径タイヤ販売好調が続く、上期の営業利益率は原材料高を吸収し14.5%」
21/12期上期決算は大幅増収、大幅営業増益、営業利益率14.5%、21/12期通期計画上方修正という好決算になったにも関わらず、上期決算発表以降、株価は軟調だ。TIWでは下期予想が従来から下方修正となったことへの懸念に加え、年間配当予想が据え置かれたことなどによるとみている。TIWでは大口径タイヤ需要拡大と供給力増加を軸とした成長見通しに変化なく22/12期以降も増益基調を見込むこと、後半への不透明感から年間配当予想は据え置かれている同社計画線での着地となれば増配が見込めること、更には21/12期TIW予想PER8.8倍など株価指標面にも割安感が強いため、投資評価は「1」を維持。
予想ROE:14.2% PBR:1.2倍、来期予想PER:8.2倍、来期予想EPS成長率:7%株価(9/3終値):2,002円
Fモデルによる理論株価:3,830円(8月30日by高田悟)
大阪ソーダ <4046> 【 1→1】
「将来の成長につながる体質改善を評価」
上方修正の妨げとなるリスクを確認するため取材した。基礎化学品は、ナフサ価格が計画前提より上昇し原価アップによる利益圧迫が起こっているが、価格改定が進んでいることと、数量の伸びが大きくリスクはオフセットされている。機能化学品は、回復中のエピクロルヒドリンゴムへの自動車生産停滞の影響を心配したが、現時点では特段問題は生じていないようである。20年初めのように世界中で工場が止まらない限り心配は不要とTIWはみている。その他機能化学品も1Qの好調が継続しており上方修正期待は変わらない。寺田社長が推進役となる将来の成長を目指した組織・人事刷新を改めて確認した。将来M&Aや中途採用者が増加し、同社の多様性が進むことを見越しているとTIWは評価している。
予想ROE:9.2% PBR:0.9倍、来期予想PER:9.6倍、来期予想EPS成長率:2%株価(9/3終値):2,730円
Fモデルによる理論株価:4,974円(9月2日by山方秀之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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