TOYO TIREのニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
TOYO TIRE <5105> 【 1→1】
「北米で大口径タイヤ販売が好調、1Qのタイヤ事業営業利益率は17%に達した」
1Q(1-3月)決算では主力のタイヤ事業の営業利益率が大口径タイヤの主要北米での大幅な販売量増加により原材料上昇や円高などの減益影響を吸収し17%という高水準に達し、前年同期比83.1%増の大幅営業増益を確保したことがポジティブに評価できる。TIWでは1Qに好スタートを切ったことから同社上期、通期計画の上振れを見込むこと、更には、北米での大口径タイヤ市場の拡大(北米新車市場は乗用車縮小の一方でライトトラックが拡大基調)、能力増強、効果的な商品投入などが相俟って中期的にも堅調な業績展開が続く公算が大きいとの見方に変化がないことに加え、21/12期TIW予想PER10.3倍などの株価指標面にも割安感があるため投資評価は「1」を維持する。
予想ROE:13.4% PBR:1.3倍、来期予想PER:10.3倍、来期予想EPS成長率:0%株価(5/21終値):2,209円
Fモデルによる理論株価:3,189円(5月17日by高田悟)
カシオ計算機 <6952> 【 2+→2+】
「22/3は大幅な収益回復を見込む。株価の見方は従来通り」
21/3期は減収減益ながら計画値を達成。4Q(1-3月)売上は前年同期比横ばい、営業利益は12%増まで回復。時計の4Qの営業利益率は13%となり、前四半期から大きく低下したが、これまで抑えていた販促費を積極的に投入したことが主因の模様。自社EC(電子商取引)充実化や各種イベントの効果は22/3期収益増に寄与する動きといえよう。今22/3期は経済活動の正常化に伴い、大幅な収益回復が期待される。
予想ROE:9.0% PBR:2.2倍、来期予想PER:19.0倍、来期予想EPS成長率:23%株価(5/21終値):1,767円
Fモデルによる理論株価:1,776円(5月17日by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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