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先週の新興市場では、週半ばにかけて売りがかさむ場面も見られたが、週後半になるとそれまで調整が続いていたマザーズ主力銘柄や直近IPO銘柄などがリバウンドを見せた。決算発表が一巡して東証1部の大型株が手掛かり材料に乏しくなったことに加え、日経平均も節目の23000円を前に伸び悩み、個人投資家による値幅取り狙いの物色が出遅れ感のある中小型株に向かい始めたようだ。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.8%であったのに対して、マザーズ指数は+0.9%、日経ジャスダック平均は-0.6%だった。
個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で5.6%高、そーせいグループ<4565>が同8.0%高となり、指数を押し上げた。ミクシィは自社株買いが株価の下支えとして期待されているようで、そーせいはバイオ株物色の流れが追い風となった。決算発表したサイバーダイン<7779>は同0.4%高だった。売買代金上位では直近IPO銘柄のHEROZ<4382>がリバウンドを見せ、三菱UFJ銀行などとの資本業務提携を発表したクラウドワークス<3900>が人気化した。また、ALBERT<3906>はトヨタ自動車<7203>との業務資本提携を受けて買いが殺到し、週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、中村超硬<6166>などは決算を受けて大きく売られた。ジャスダック主力はハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同3.8%高、セリア<2782>が同5.5%安と高安まちまちだった。目標株価引き上げが複数観測されたUTグループ<2146>は同6.4%高となった。売買代金上位では決算が好感されたレーサム<8890>やメイコー<6787>が買われ、Shinwa Wise HD<2437>が週間のジャスダック上昇率トップだった。反面、フェローテックHD<6890>などが売られ、ムトー精工<7927>やヒューマンHD<2415>が下落率上位に顔を出した。
今週の新興市場では、マザーズ指数の戻り歩調が強まる可能性がある。米中貿易協議や6月に控える米朝首脳会談を巡る綱引きなど海外情勢を睨んだ相場展開だが、為替の円安傾向を追い風に日本株全体として徐々に先高観が高まっている。こうしたことが個人投資家の買い安心感につながり、出遅れ感があり値幅も見込める中小型株への資金流入を強めると考えられる。
先週は大阪大学のiPS細胞を使った心臓病の臨床研究を巡り、セルシード<7776>やリプロセル<4978>といったバイオ株が買われる場面があり、新興市場に資金が向かうきっかけの1つとなった。決算発表が一巡し、テーマ株物色も徐々に活気づきそうだ。6月の住宅宿泊事業法(民泊新法)施行を控えAMBITION<3300>などの関連銘柄が買われているほか、米ゲーム見本市「E3」に向けてゲーム株の動向にも注目したい。なお、今週は5月25日にオンキヨー<6628>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、メルカリ<4385>(6月19日、マザーズ)、ZUU<4387>(6月21日、マザーズ)など6社の新規上場が発表されている。フリーマーケットアプリで知られるメルカリは「和製ユニコーン」とも言われる有力ベンチャーである。連結業績はなお赤字だが、国内リユース市場の拡大や米国を中心とした海外展開で成長期待が高い。想定仮条件上限で時価総額3654億円、公開規模1176億円という大型案件になるが、幅広い投資家の参加が見込まれる。
<FA>
個別では、マザーズ時価総額上位のミクシィ<2121>が週間で5.6%高、そーせいグループ<4565>が同8.0%高となり、指数を押し上げた。ミクシィは自社株買いが株価の下支えとして期待されているようで、そーせいはバイオ株物色の流れが追い風となった。決算発表したサイバーダイン<7779>は同0.4%高だった。売買代金上位では直近IPO銘柄のHEROZ<4382>がリバウンドを見せ、三菱UFJ銀行などとの資本業務提携を発表したクラウドワークス<3900>が人気化した。また、ALBERT<3906>はトヨタ自動車<7203>との業務資本提携を受けて買いが殺到し、週間のマザーズ上昇率トップとなった。一方、中村超硬<6166>などは決算を受けて大きく売られた。ジャスダック主力はハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同3.8%高、セリア<2782>が同5.5%安と高安まちまちだった。目標株価引き上げが複数観測されたUTグループ<2146>は同6.4%高となった。売買代金上位では決算が好感されたレーサム<8890>やメイコー<6787>が買われ、Shinwa Wise HD<2437>が週間のジャスダック上昇率トップだった。反面、フェローテックHD<6890>などが売られ、ムトー精工<7927>やヒューマンHD<2415>が下落率上位に顔を出した。
今週の新興市場では、マザーズ指数の戻り歩調が強まる可能性がある。米中貿易協議や6月に控える米朝首脳会談を巡る綱引きなど海外情勢を睨んだ相場展開だが、為替の円安傾向を追い風に日本株全体として徐々に先高観が高まっている。こうしたことが個人投資家の買い安心感につながり、出遅れ感があり値幅も見込める中小型株への資金流入を強めると考えられる。
先週は大阪大学のiPS細胞を使った心臓病の臨床研究を巡り、セルシード<7776>やリプロセル<4978>といったバイオ株が買われる場面があり、新興市場に資金が向かうきっかけの1つとなった。決算発表が一巡し、テーマ株物色も徐々に活気づきそうだ。6月の住宅宿泊事業法(民泊新法)施行を控えAMBITION<3300>などの関連銘柄が買われているほか、米ゲーム見本市「E3」に向けてゲーム株の動向にも注目したい。なお、今週は5月25日にオンキヨー<6628>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、メルカリ<4385>(6月19日、マザーズ)、ZUU<4387>(6月21日、マザーズ)など6社の新規上場が発表されている。フリーマーケットアプリで知られるメルカリは「和製ユニコーン」とも言われる有力ベンチャーである。連結業績はなお赤字だが、国内リユース市場の拡大や米国を中心とした海外展開で成長期待が高い。想定仮条件上限で時価総額3654億円、公開規模1176億円という大型案件になるが、幅広い投資家の参加が見込まれる。
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