958円
イーエムシステムズのニュース
■要約
4. 中長期の成長戦略・トピックス
2021年9月、EMシステムズ<4820>は、日本医師会ORCA 管理機構(株)が提供する日医標準レセプトソフトORCA及びORCA クラウドと連動するクラウド型電子カルテ「MAPs for CLINIC with ORCA」を発売した。ORCAは、クリニックのレセコン市場では定番であり、全国で約17,000 件を超える施設が利用している。クリニックにとっては、利用中のORCA による窓口業務の運用をそのまま維持しつつ、後付け方式でクラウド型電子カルテの導入が可能となる。特長は以下の3点である。
1) Windows アプリケーション版で構築し、オンプレミス型と遜色がない操作性や拡張性
2) 診療科別に特化した機能やコンテンツを多く搭載し、診療業務の効率化を支援
3) データセンター障害や院内の通信機器/ネットワーク不調時のリカバリー機能を標準搭載
日医標準レセプトソフトORCAの販売代理店は全国に数多くあり、同社にとってはそれらの代理店網を活用できるメリットがある。また、定番のレセコンとの連携ができることにより、「MAPs for CLINIC」の信頼・認知が向上することが期待される。
5. 株主還元策
同社は株主に対する利益還元を経営上の重要課題の1つとして考えている。将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、時局に即応した配当を還元していくこと、そして株主への機動的な利益還元を可能とするため、毎事業年度において中間配当と期末配当の年2回、剰余金の配当を行うことを基本方針としている。具体的には、ROE(自己資本当期純利益率)を重視しつつ配当性向30%を目安とする。2021年12月期は、「完全ストック型・完全クラウド化」に向けた構造改革の最中であり、利益水準が一時的に落ちるが配当金を維持し、安定した株主還元を行う方針である。なお、中間配当4円(実施済)、期末配当6円、合計10円を予定している。同社は、2021年7月に、東京証券取引所より「新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果について」を受領し、新市場区分における「プライム市場」の上場維持基準に適合していることを確認したと公表した。この結果に基づき、2021年9月には、同社取締役会において、「プライム市場」の選択申請を行うことを決議した。今後は、東証が定めるスケジュールに従い、新市場区分の選択申請に係る所定の手続きを進める予定である。
■Key Points
・薬局向けシステムでは33.0%のシェアを持つリーディングカンパニー。ストック型ビジネスに転換を加速
・2021年12月期2Qは増収減益。初期売上、課金売上ともに計画通りで順調。介護報酬改定対応で想定を上回る開発費用が発生
・自己資本比率75.4%。無借金経営により極めて高い財務の安全性
・2021年12月期は売上高139億円、営業利益15億円を予想。好調なMAPsによるシェア向上、複数社との業務提携によるマーケティング効果等に期待
・日医標準レセプトソフト「ORCA」との連動や(株)グッドサイクルシステムの電子薬歴「スマート薬歴GooCo」との連動に期待
・2021年12月期は配当金年間10円(中間4円実施済、期末6円)を予想。構造改革の最中も安定配当を維持。新市場区分「プライム市場」の選択を公表
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<NB>
4. 中長期の成長戦略・トピックス
2021年9月、EMシステムズ<4820>は、日本医師会ORCA 管理機構(株)が提供する日医標準レセプトソフトORCA及びORCA クラウドと連動するクラウド型電子カルテ「MAPs for CLINIC with ORCA」を発売した。ORCAは、クリニックのレセコン市場では定番であり、全国で約17,000 件を超える施設が利用している。クリニックにとっては、利用中のORCA による窓口業務の運用をそのまま維持しつつ、後付け方式でクラウド型電子カルテの導入が可能となる。特長は以下の3点である。
1) Windows アプリケーション版で構築し、オンプレミス型と遜色がない操作性や拡張性
2) 診療科別に特化した機能やコンテンツを多く搭載し、診療業務の効率化を支援
3) データセンター障害や院内の通信機器/ネットワーク不調時のリカバリー機能を標準搭載
日医標準レセプトソフトORCAの販売代理店は全国に数多くあり、同社にとってはそれらの代理店網を活用できるメリットがある。また、定番のレセコンとの連携ができることにより、「MAPs for CLINIC」の信頼・認知が向上することが期待される。
5. 株主還元策
同社は株主に対する利益還元を経営上の重要課題の1つとして考えている。将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、時局に即応した配当を還元していくこと、そして株主への機動的な利益還元を可能とするため、毎事業年度において中間配当と期末配当の年2回、剰余金の配当を行うことを基本方針としている。具体的には、ROE(自己資本当期純利益率)を重視しつつ配当性向30%を目安とする。2021年12月期は、「完全ストック型・完全クラウド化」に向けた構造改革の最中であり、利益水準が一時的に落ちるが配当金を維持し、安定した株主還元を行う方針である。なお、中間配当4円(実施済)、期末配当6円、合計10円を予定している。同社は、2021年7月に、東京証券取引所より「新市場区分における上場維持基準への適合状況に関する一次判定結果について」を受領し、新市場区分における「プライム市場」の上場維持基準に適合していることを確認したと公表した。この結果に基づき、2021年9月には、同社取締役会において、「プライム市場」の選択申請を行うことを決議した。今後は、東証が定めるスケジュールに従い、新市場区分の選択申請に係る所定の手続きを進める予定である。
■Key Points
・薬局向けシステムでは33.0%のシェアを持つリーディングカンパニー。ストック型ビジネスに転換を加速
・2021年12月期2Qは増収減益。初期売上、課金売上ともに計画通りで順調。介護報酬改定対応で想定を上回る開発費用が発生
・自己資本比率75.4%。無借金経営により極めて高い財務の安全性
・2021年12月期は売上高139億円、営業利益15億円を予想。好調なMAPsによるシェア向上、複数社との業務提携によるマーケティング効果等に期待
・日医標準レセプトソフト「ORCA」との連動や(株)グッドサイクルシステムの電子薬歴「スマート薬歴GooCo」との連動に期待
・2021年12月期は配当金年間10円(中間4円実施済、期末6円)を予想。構造改革の最中も安定配当を維持。新市場区分「プライム市場」の選択を公表
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<NB>
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