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今週の新興市場では、マザーズ指数が週前半に大きく下落し、直近のもち合いレンジ下限だった1150ptを割り込む場面があった。新型コロナウイルス感染拡大や英国で見つかった変異種への警戒感から日経平均が下落するとともに、マザーズでもリスク回避目的の売りが出た。この間、12月22日上場のウェルスナビ<7342>などIPO銘柄が盛り上がりを見せたが、マザーズ指数の直接的な押し上げ効果はなく、むしろ既存の銘柄から投資資金がシフトしたマイナス影響があったのだろう。ただ、週半ば以降は売り一巡と既存銘柄への資金還流でやや持ち直す格好となった。なお、週間の騰落率は、日経平均が-0.4%であったのに対して、マザーズ指数は-2.1%、日経ジャスダック平均は-0.9%だった。
個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で1.7%安となったほか、フリー<4478>が同8.2%安、AI inside<4488>が同8.9%安、BASE<4477>が同11.4%安と大きく下落した。売買代金上位では前の週に上場したバルミューダ<6612>やプレイド<4165>が売り優勢。IPOラッシュが続いたため、投資資金の移動も速かったのだろう。また、アクセルマーク<3624>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。一方、時価総額上位ではJMDC<4483>が同14.7%高となり、売買代金上位ではJTOWER<4485>やそーせいグループ<4565>が逆行高。また、トランスジェニック<2342>が上昇率トップとなった。ジャスダック主力ではワークマン<7564>が同2.2%安と軟調で、出前館<2484>は同17.2%安と大きく下落。また、メディアリンクス<6659>などが週間のジャスダック下落率上位に顔を出した。一方、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同6.7%高と堅調で、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド<9610>が上昇率トップとなった。IPOでは前の週と同じ12社が新規上場し、ウェルスナビなど好調な滑り出しとなる銘柄が多かった。
来週・再来週の新興市場では、新年相場入りでの中小型株の活躍に期待したい。年内は節税目的の損出し売りや、休暇入り前の持ち高解消の売りが出やすいだろうし、ウェルスナビなどの直近IPO銘柄もさすがに上げ一服となってきた。ただ、投資資金が後続の新規上場銘柄や既存の銘柄に循環する動きも見られ、回転はしっかり利いている印象。しばらく調整を強いられていたBASE、AI insideなどの従前の人気株は、年末にかけていったん売りを出し切ることで需給が好転してくる可能性がある。
今週、堅調ぶりが際立ったJTOWERは通信行政の追い風で、そーせいは久々のカタリスト出現で引き続き期待が持てそうだ。年末年始は各種メディアで新技術やトレンドが紹介され、関連銘柄への関心が高まりやすいため、テーマ物色の盛り上がりも期待できる。なお、来週・再来週は12月28日にフィードフォース<7068>、1月7日にドーン<2303>、8日にブロッコリー<2706>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、12月28日にクリングルファーマ<4884>、29日にオンデック<7360>がともにマザーズへ新規上場する。クリングルはバイオベンチャーのIPOながら公開規模が小さめ。M&A(企業の合併・買収)仲介のオンデックは「掉尾の一振」への期待もあって初値を飛ばしそうだ。なお、現時点で2021年最初のIPOは発表されておらず、オンデック上場後は1カ月以上のIPO空白期間となる見込み。
<FA>
個別では、マザーズ時価総額上位のメルカリ<4385>が週間で1.7%安となったほか、フリー<4478>が同8.2%安、AI inside<4488>が同8.9%安、BASE<4477>が同11.4%安と大きく下落した。売買代金上位では前の週に上場したバルミューダ<6612>やプレイド<4165>が売り優勢。IPOラッシュが続いたため、投資資金の移動も速かったのだろう。また、アクセルマーク<3624>などが週間のマザーズ下落率上位に顔を出した。一方、時価総額上位ではJMDC<4483>が同14.7%高となり、売買代金上位ではJTOWER<4485>やそーせいグループ<4565>が逆行高。また、トランスジェニック<2342>が上昇率トップとなった。ジャスダック主力ではワークマン<7564>が同2.2%安と軟調で、出前館<2484>は同17.2%安と大きく下落。また、メディアリンクス<6659>などが週間のジャスダック下落率上位に顔を出した。一方、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は同6.7%高と堅調で、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド<9610>が上昇率トップとなった。IPOでは前の週と同じ12社が新規上場し、ウェルスナビなど好調な滑り出しとなる銘柄が多かった。
来週・再来週の新興市場では、新年相場入りでの中小型株の活躍に期待したい。年内は節税目的の損出し売りや、休暇入り前の持ち高解消の売りが出やすいだろうし、ウェルスナビなどの直近IPO銘柄もさすがに上げ一服となってきた。ただ、投資資金が後続の新規上場銘柄や既存の銘柄に循環する動きも見られ、回転はしっかり利いている印象。しばらく調整を強いられていたBASE、AI insideなどの従前の人気株は、年末にかけていったん売りを出し切ることで需給が好転してくる可能性がある。
今週、堅調ぶりが際立ったJTOWERは通信行政の追い風で、そーせいは久々のカタリスト出現で引き続き期待が持てそうだ。年末年始は各種メディアで新技術やトレンドが紹介され、関連銘柄への関心が高まりやすいため、テーマ物色の盛り上がりも期待できる。なお、来週・再来週は12月28日にフィードフォース<7068>、1月7日にドーン<2303>、8日にブロッコリー<2706>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、12月28日にクリングルファーマ<4884>、29日にオンデック<7360>がともにマザーズへ新規上場する。クリングルはバイオベンチャーのIPOながら公開規模が小さめ。M&A(企業の合併・買収)仲介のオンデックは「掉尾の一振」への期待もあって初値を飛ばしそうだ。なお、現時点で2021年最初のIPOは発表されておらず、オンデック上場後は1カ月以上のIPO空白期間となる見込み。
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