4,425円
バンク・オブ・イノベーションのニュース
■モブキャスト <3664> 106円 (+17円、+19.1%)
モブキャストホールディングス <3664> [東証G]が前日26日のストップ高に続き、27日も大きく上値を追う展開となり、連続ストップ高まであと1円に迫る29円高の118円まで買われる場面があった。超低位株で個人投資家などの参戦が活発、株価は27日の高値まで2営業日合計でちょうど2倍となった。前日26日に同社の傘下企業であるモブキャストゲームスが、テレビアニメ「sin 七つの大罪」を原作とし、国内や台湾などで配信中の人気スマートフォンゲーム「sin 七つの大罪 X-TASY」について全世界で配信を開始したことを発表、これを手掛かり材料に短期資金が集中した。市場では「27日から貸株申し込み制限の対象となっており、空売りしにくい状況となったことが買いに勢いをつける格好となったようだ。材料に反応しているというよりは需給思惑が主導している」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれた。
■バンクオブイ <4393> 3,155円 (+500円、+18.8%) ストップ高
バンク・オブ・イノベーション <4393> [東証G]がストップ高。27日、事前登録受付中の新作大型RPG「メメントモリ」について、AppStoreでの予約注文を開始し、事前登録数が合計30万人を突破したと発表しており、これが好材料視された。「メメントモリ」は、同社にとって約5年ぶりのリリースとなるタイトルで、過酷な過去や運命を背負う少女たちによるRPG。その世界観をキャラクターごとに歌唱で表現した「ラメント」にはDaoko、平原綾香など多数の本格派アーティストや声優が参加しているほか、石川由依、伊藤美来、上坂すみれ、小倉唯、鬼頭明里、花澤香菜などの実力派声優によるボイスで、キャラクターたちの世界観を存分に体感することができるという。なお、GooglePlayでの事前登録は後日開始予定としている。
■山洋電 <6516> 5,230円 (+700円、+15.5%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。山洋電気 <6516> [東証P]がストップ高。27日午前11時ごろに発表した23年3月期の連結業績予想で、売上高1080億円(前期比6.8%増)、営業利益127億円(同15.8%増)、純利益95億円(同5.4%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の120円としたことが好感された。主な市場である通信装置やロボット、半導体製造装置などのファクトリーオートメーション市場からの需要が継続しており、高性能・高信頼の製品の製造販売を推進することで業績拡大を狙う。なお、22年3月期決算は、売上高1011億2300万円(前の期比30.5%増)、営業利益109億7100万円(同2.3倍)、純利益90億1500万円(同2.3倍)だった。また同社は26日、サーボシステム「SANMOTION(サンモーション)」のラインアップを拡充し、省エネルギーで速い加速と減速ができるリニアサーボモーターを開発したと発表。業界トップクラスの最大加速度を実現したとしており、これも好材料視された。
■アマノ <6436> 2,481円 (+298円、+13.7%)
東証プライムの上昇率2位。アマノ <6436> [東証P]が全体相場に逆行し続急騰。同社は就業情報管理システムの国内トップで、駐車場管理システムへも積極展開を図っているが、業績は絶好調に推移している。26日取引終了後に発表した22年3月期決算では営業利益が前の期比30%増の128億9300万円と急回復を果たし、続く23年3月期は前期比28%増の165億円を見込むなど、2期連続で3割近い増益を予想している。23年3月期の営業利益は、これまでピークであった20年3月期の161億6800万円を上回り、過去最高益更新となる見通し。好業績を背景に前期年間配当は95円(前の期実績は65円)とし、今期はそこから更に5円上積みし100円を計画している。これに加えて同日、発行済み株式数の1.35%相当の100万株、25億円を上限とする自社株買いも発表しており、ポジティブサプライズが重なった。
■東エレデバ <2760> 5,460円 (+505円、+10.2%)
東証プライムの上昇率5位。東京エレクトロン デバイス <2760> [東証P]が続急騰。同社は26日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比16.2%増の85億円としたほか、年間配当計画を前期比35円増配の240円としていることが好感されたようだ。売上高は同11.2%増の2000億円を見込む。半導体及び電子デバイス事業が顧客商権の拡大に伴って堅調に推移するとみているほか、コンピューターシステム関連事業及びプライベートブランド(PB)事業では新規顧客の獲得に注力するとしている。なお、22年3月期通期の連結決算は売上高が前の期比25.6%増の1799億700万円、経常利益が同58.2%増の73億1800万円で着地した。
■邦ガス <9533> 2,748円 (+216円、+8.5%)
東証プライムの上昇率7位。東邦ガス <9533> [東証P]が4日ぶりに急反発、後場上げ幅を拡大した。27日午前11時40分ごろに発表した23年3月期連結業績予想で、売上高5800億円(前期比12.6%増)、営業利益190億円(同6.4%増)、純利益160億円(同3.5%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比2円50銭増の60円を予定していることが好感された。ガス販売量を前期比0.4%増の36億2600万立方メートルと想定しているほか、電気販売量の増加を見込む。なお、想定原油価格は1バレル=100ドル、想定為替レートは1ドル=120円としている。なお、22年3月期決算は、売上高5153億1300万円(前の期比18.5%増)、営業利益178億5800万円(同32.1%増)、純利益154億5900万円(同79.9%増)だった。
■MCJ <6670> 825円 (+60円、+7.8%)
MCJ <6670> [東証S]が続急伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が147億円から134億3500万円(前の期比14.7%減)へ、純利益が100億円から92億8300万円(同7.2%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、株価は直近で下落基調にあっただけに、アク抜け感から買われたようだ。グループにおける出荷台数及び金額が市場トレンドを大きくアウトパフォームしたことから、売上高は1684億円から1912億4700万円(同9.8%増)へ上振れたものの、原材料・部材価格が高騰し高止まりしたことが利益を圧迫した。
■FPG <7148> 782円 (+50円、+6.8%)
FPG <7148> [東証P]が7日ぶりに急反発。26日の取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を440億円から490億円へ、営業利益を78億円から97億円(前期比85.4%増)へ、純利益を54億円から67億円(同2.3倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を期末一括32円から40円(前期18円50銭)へ引き上げたことが好感された。コロナ禍からの脱却もあり、リースファンド事業で比較的収益率の高い案件の出資金の販売が好調に推移していることに加えて、不動産ファンド事業では投資家からの強い引き合いが継続し、積極的な組成を行うとともに販売が増加しており、上期業績が従来予想を上回って着地したことが要因としている。なお、会計基準の変更に伴い、売上高の前期比較はない。
■コーテクHD <3635> 4,170円 (+250円、+6.4%)
コーエーテクモホールディングス <3635> [東証P]が急反発。岩井コスモ証券は26日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は5300円に設定した。同社は「戦国無双」などの無双シリーズなどを代表作とする大手ゲームソフト開発企業。23年3月期の連結営業利益は325億円(前期比5.9%減)が見込まれているが、会社予想は保守的と指摘。任天堂 <7974> のIP(知的財産)と組んだ「ファイアーエンブレム無双 風花雪月」や自社IPの「信長の野望・新生」の新作ゲームの投入効果により今期同利益は385億円への上振れを予想している。また、メタバースに参入することで同社の成長余地が広がる可能性にも注目している。
■理想科学 <6413> 2,386円 (+135円、+6.0%)
理想科学工業 <6413> [東証P]が4日ぶりに急反発。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が687億円から691億円(前の期比1.0%増)へ、営業利益が31億円から40億円(同2.9倍)へ、純利益が26億円から35億円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視された。為替レートが円安に推移したことにより売上高が計画を上回ったことに加えて、販管費の削減に努めたことが寄与した。あわせて、60円を予定していた期末一括配当を100円に引き上げると発表した。21年9月2日に創業75周年を迎えたことから記念配当40円を実施する。
■郵船 <9101> 9,820円 (+510円、+5.5%)
日本郵船 <9101> [東証P]が4日ぶりに急反発。そのほか、同社を筆頭に商船三井 <9104> [東証P]や川崎汽船 <9107> [東証P]など 海運大手が波乱相場の中で上値指向をみせ注目が集まった。27日は、業種別指数でも「海運」は3%超の大幅上昇をみせ、33業種中で群を抜く値上がり率となった。全般は下値リスクが強く意識されているが、PERなどの株価指標が低く、配当利回りの高いバリュー株が相対的に投資対象として有利との見方が強い。郵船はPERが1倍台で配当利回りが12%台という過去の常識の範囲を超えた割安水準にあり、「仮に(業績が)前期がピークだったとしても、急激に売り上げが落ち込むことは考えづらい」(準大手証券ストラテジスト)とみられ、バリュエーションに着目した買いが入ったようだ。また、中国経済の減速懸念がいわれるなかにあっても、ばら積み船運賃市況を表すバルチック海運指数は4月中旬を境に上昇基調を強めており直近では2400台まで回復、これも海運株に追い風となっている。
■FFJ <7092> 1,927円 (+94円、+5.1%)
Fast Fitness Japan <7092> [東証P]が続急伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が130億円から130億9700万円(前の期比17.3%増)へ、営業利益が26億円から29億5000万円(同28.7%増)へ、純利益が11億円から17億500万円(同85.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高はほぼ計画通りで着地したことに加えて、売上原価及び販管費におけるコスト最適化が奏功したことなどが利益を押し上げた。
■野村不HD <3231> 3,115円 (+147円、+5.0%)
野村不動産ホールディングス <3231> [東証P]が全般地合い悪に逆行し4日ぶりに急反発、約1ヵ月ぶりに年初来高値更新となった。「プラウド」ブランドで分譲マンションを開発、コロナ禍にあっても販売は好調で業績は高成長局面をみせている。26日取引終了後に発表した22年3月期の売上高は前の期比11%増の6450億4900万円と2ケタの伸びを達成、営業利益は同20%増の912億1000万円と更に伸びが顕著で過去最高利益を更新した。23年3月期については営業利益段階でほぼ横ばいの905億円を見込むが、同日に30年度(31年3月期)を最終年度とする中長期経営企画を発表、最終年度に事業利益を1800億円以上を目指す設定で、これが大きく好感された。
■大ガス <9532> 2,231円 (+101円、+4.7%)
大阪ガス <9532> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発、年初来高値を更新した。26日の取引終了後、23年3月期業績予想を発表。売上高を前期比16.8%増の1兆8530億円、経常利益を同4.1%増の1150億円としており、これが好感されたようだ。原料費調整制度に基づくガス販売単価の上昇をはじめ、海外エネルギー事業の増益影響などが業績を押し上げると想定している。年間配当予想は、前期比2円50銭増の60円(中間・期末それぞれ30円)を見込む。なお純利益については、米国子会社において法人税等調整額を計上し大幅増益となった前期の反動で、同36.1%減の820億円となる見通し。
■アサヒ <2502> 4,814円 (+198円、+4.3%)
アサヒグループホールディングス <2502> [東証P]が大幅続伸。同社は26日に、主力商品の「スーパードライ」をはじめビールや缶チューハイ、国産ウイスキーなどの生産者価格の改定を発表した。10月1日出荷分から値上げを実施する。これによる利益採算の改善をポジティブ視する買いを呼び込んだ。株式市場では企業の製品値上げの動きは株価面でプラス評価する傾向が強く、同社株もこの流れに乗っている。
■三越伊勢丹 <3099> 984円 (+31円、+3.3%)
三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]が大幅続伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が30億円から55億円へ、純利益が70億円から120億円へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。会計基準の変更に伴い前の期との比較はないものの、まん延防止等重点措置延長の影響などで売上高は4250億円から4180億円へ下振れたという。ただ、収支構造改革による更なる販管費の削減や持ち分法投資利益の増加などにより、利益は上振れたとしている。同時に、持ち分法適用関連会社であるエムアイフードスタイルの株式を再取得し子会社化すると発表した。これに伴い、23年3月期第1四半期に段階取得に係る差益約39億円を特別利益として計上する。
■三菱自 <7211> 318円 (+10円、+3.3%)
三菱自動車工業 <7211> [東証P]が上伸、全般安のなか堅調な動きとなった。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、売上高が2兆円から2兆380億円(前の期比40.0%増)へ、営業利益が700億円から870億円(前の期953億2100万円の赤字)へ、最終利益が500億円から740億円(同3123億1700万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。利益率の高い新型車の販売好調で売価・車種構成が好転したほか、販売費の抑制などが寄与した。また、為替状況も改善した。
■コメリ <8218> 2,657円 (+77円、+3.0%)
コメリ <8218> [東証P]が大幅続伸。26日取引終了後に発表された22年3月期の連結営業利益は278億2500万円と市場予想(270億円前後)を上回った。23年3月期の同利益は前期比2.4%増の285億円の見通しだが、配当は前期比4円増の50円への増配を発表。同時に、56万株(発行済み株式数の1.12%)、15億円を上限とする自社株買いも発表したことが好感された。取得期間は4月27日から6月23日まで。
■ゴルドウイン <8111> 6,370円 (+160円、+2.6%)
ゴールドウイン <8111> [東証P]が続伸。26日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が140億円から160億円(前の期比7.8%増)へ、純利益が103億円から140億円(同30.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴い売上高は1000億円から980億円(同8.3%増)へ下振れた。ただ、韓国における持ち分法適用関連会社であるYOUNGONE OUTDOORの業績が堅調に推移したことなどが利益を押し上げた。
■ゼオン <4205> 1,318円 (+31円、+2.4%)
日本ゼオン <4205> [東証P]が続伸。同社が27日午後12時半ごろに発表した22年3月期決算は営業利益が前の期比33%増の444億3200万円と急拡大した。合成ゴムが活況を呈しているほか電池材料なども需要増勢で収益を押し上げている。続く23年3月期も営業利益が前期比2%増の455億円と伸び率こそ鈍化するものの、増益基調を維持する見通しでこれが好感された。PER8倍台で割安感があり、株式需給面も良好で上値の軽さが意識されている。
※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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