三菱紙、今期経常を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配転落

　三菱製紙 <3864> が2月10日後場(14:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は22.2億円の赤字(前年同期は11億円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想のトントン→10億円の赤字(前期は26.9億円の黒字)に下方修正した。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の21.2億円→11.2億円(前年同期は22.1億円)に47.0％減額し、減益率が3.8％減→49.0％減に拡大する計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は5円)とし、4期ぶりに無配転落する方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は0.9億円の赤字(前年同期は6.2億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の0.5％→-0.6％に悪化した。

株探ニュース