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システム ディのニュース
■業績動向
1. 2021年10月期の業績概要
システムディ<3804>の2021年10月期の連結業績は売上高で前期比0.3%減の3,842百万円、営業利益で同11.1%増の808百万円、経常利益で同10.9%増の809百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同12.4%増の573百万円となり、利益ベースでは過去最高を連続更新した。また、期初計画比ではコロナ禍の影響により売上高で243百万円下回った(学園ソリューション事業で150百万円、ウェルネスソリューション事業で90百万円の未達)ものの、売上総利益率の改善や交通費、広告宣伝費等を中心に販管費が計画を下回ったことにより、利益ベースでは計画を上回って着地した。なお2021年10月期より「収益認識に関する会計基準」を適用しており、前期も遡及適用したと仮定して算出した伸び率は売上高で0.4%増、営業利益で15.8%増、経常利益で15.6%増、親会社株主に帰属する当期純利益で17.0%増となる。
売上高の内訳を形態別で見ると、学園ソリューション事業やウェルネスソリューション事業における新規導入案件や仕入販売の減少によりフロー売上が前期比7.3%減の1,876百万円と落ち込んだ一方で、顧客数の積み上げによりサポートサービスやクラウドサービス等のストック売上が同7.4%増の1,966百万円と順調に増加した。この結果、ストック売上比率は前期の47.5%から51.2%に上昇し、同社が目標とする50%の水準をはじめて上回った。期末の累計顧客数はコロナ禍の影響により前期末比3.9%増の8,264件(現役ユーザー数は約5,500件)と増加率としては前期実績の12.2%増からやや減速した。事業別の売上高では学園ソリューション事業、ウェルネスソリューション事業が減収となった一方で、公教育ソリューション事業、公会計ソリューション事業、ソフトエンジニアリング事業などその他の事業は増収基調が続いた。
売上総利益率は前期の45.6%から47.3%に上昇した。パッケージソフトの品質向上に伴うコスト改善傾向が続いたことに加えて、利益率の低いハードウェア製品の仕入販売が減少したことが主因だ。また、販管費が前期比2.1%減少したが、コロナ禍が継続したことによる交通費の減少が主因となっている。特に、ソフトエンジニアリング事業では新規顧客の開拓でもオンライン営業が浸透し、利益率の向上に寄与した。
2017年10月期以降の対売上比率については、売上総利益率が着実に上昇していることに加えて、2020年10月期以降は販管費率の低下も営業利益率の上昇要因となっている。販管費率の低下はコロナ禍で交通費や広告宣伝費など営業費用が抑制されたことが主因だが、一方で営業リードタイムの鈍化・長期化によるフロー売上の伸び悩みという課題も2021年10月期の業績から見えてきている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
1. 2021年10月期の業績概要
システムディ<3804>の2021年10月期の連結業績は売上高で前期比0.3%減の3,842百万円、営業利益で同11.1%増の808百万円、経常利益で同10.9%増の809百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同12.4%増の573百万円となり、利益ベースでは過去最高を連続更新した。また、期初計画比ではコロナ禍の影響により売上高で243百万円下回った(学園ソリューション事業で150百万円、ウェルネスソリューション事業で90百万円の未達)ものの、売上総利益率の改善や交通費、広告宣伝費等を中心に販管費が計画を下回ったことにより、利益ベースでは計画を上回って着地した。なお2021年10月期より「収益認識に関する会計基準」を適用しており、前期も遡及適用したと仮定して算出した伸び率は売上高で0.4%増、営業利益で15.8%増、経常利益で15.6%増、親会社株主に帰属する当期純利益で17.0%増となる。
売上高の内訳を形態別で見ると、学園ソリューション事業やウェルネスソリューション事業における新規導入案件や仕入販売の減少によりフロー売上が前期比7.3%減の1,876百万円と落ち込んだ一方で、顧客数の積み上げによりサポートサービスやクラウドサービス等のストック売上が同7.4%増の1,966百万円と順調に増加した。この結果、ストック売上比率は前期の47.5%から51.2%に上昇し、同社が目標とする50%の水準をはじめて上回った。期末の累計顧客数はコロナ禍の影響により前期末比3.9%増の8,264件(現役ユーザー数は約5,500件)と増加率としては前期実績の12.2%増からやや減速した。事業別の売上高では学園ソリューション事業、ウェルネスソリューション事業が減収となった一方で、公教育ソリューション事業、公会計ソリューション事業、ソフトエンジニアリング事業などその他の事業は増収基調が続いた。
売上総利益率は前期の45.6%から47.3%に上昇した。パッケージソフトの品質向上に伴うコスト改善傾向が続いたことに加えて、利益率の低いハードウェア製品の仕入販売が減少したことが主因だ。また、販管費が前期比2.1%減少したが、コロナ禍が継続したことによる交通費の減少が主因となっている。特に、ソフトエンジニアリング事業では新規顧客の開拓でもオンライン営業が浸透し、利益率の向上に寄与した。
2017年10月期以降の対売上比率については、売上総利益率が着実に上昇していることに加えて、2020年10月期以降は販管費率の低下も営業利益率の上昇要因となっている。販管費率の低下はコロナ禍で交通費や広告宣伝費など営業費用が抑制されたことが主因だが、一方で営業リードタイムの鈍化・長期化によるフロー売上の伸び悩みという課題も2021年10月期の業績から見えてきている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
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