1,091円
旭化成のニュース
次世代パワーデバイス・高周波デバイスへの応用検討を加速
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、子会社であるCrystal IS, Inc.(クリスタル・アイエス、本社:米国ニューヨーク州、以下「Crystal IS社」)が製造する4インチ(直径100mm)窒化アルミニウム(AlN)単結晶基板(以下「AlN基板」)の使用可能面積※1が99%を超えてきたことから、国内外の半導体デバイスメーカーへのサンプル基板の提供を2024年度下期より開始します。
AlNは非常に広いバンドギャップエネルギー ※2を持ち、炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)よりも電力損失が小さく、耐圧が高いポテンシャルを有することから、エネルギー効率に優れ、次世代のパワーデバイスへの適用やRF(高周波)アプリケーションへの展開が期待されています。当社およびCrystal IS社は、サンプル提供を通じて社外のパートナーとのAlN半導体の研究開発を加速させ、実用化を進めてまいります。
※1 … 現行のCrystal IS社のUV-C LEDの製造要件に基づく。以下文章内も同様。
※2 … 結晶のバンド構造における、価電子帯と伝導帯の間に電子が存在しない禁制帯のエネルギー幅
Crystal IS社が米国ニューヨーク州で製造しているAlN基板には欠陥密度が低く、紫外線透過性が高く、不純物濃度が低いという特徴があります。その特徴を活かし、これまで殺菌用途を中心としたUV-C(深紫外線) LEDでの活用を進めてきました。
AlN基板の製造には2000℃以上となる昇華炉内部において精緻な温度コントロールが必要であり、これが基板のスケールアップ(大口径化)において最も難しい課題でした。Crystal IS社は1997年の創業以来、本分野のノウハウを蓄積し続けており、これまでも複数回のスケールアップを実現しています。2023年8月には、従来の4倍の面積となるAlN基板の4インチ化に世界で初めて成功したことを発表※3しました。昨年の発表時点では、使用可能領域は80%以上でしたが、これまで改善を重ね、今回99%以上のAlN基板を実現しました。今後、2024年度下期より、国内外の半導体デバイスメーカーへのサンプル提供を開始します※4。
※3 … プレスリリース「世界初、4インチ窒化アルミニウム(AlN)単結晶基板の製造に成功」
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2023/ze230821.html
※4 … 初期段階では提供できるサンプル数に限りがございますので、予めご了承ください。
Crystal IS社について
Crystal IS社は、1997年にAlN基板を開発するスタートアップとして設立され、現在は2インチ基板を用いて殺菌用途向けの「Klaran(クララン)」、分析用途向けの「Optan(オプタン)」といったUV-C LED製品を製造しています。主力製品の「Klaran」は260nm~270nmの殺菌に理想的な波長を出力でき、殺菌用途を中心に様々な場所で利用されています。
旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、子会社であるCrystal IS, Inc.(クリスタル・アイエス、本社:米国ニューヨーク州、以下「Crystal IS社」)が製造する4インチ(直径100mm)窒化アルミニウム(AlN)単結晶基板(以下「AlN基板」)の使用可能面積※1が99%を超えてきたことから、国内外の半導体デバイスメーカーへのサンプル基板の提供を2024年度下期より開始します。
AlNは非常に広いバンドギャップエネルギー ※2を持ち、炭化ケイ素(SiC)や窒化ガリウム(GaN)よりも電力損失が小さく、耐圧が高いポテンシャルを有することから、エネルギー効率に優れ、次世代のパワーデバイスへの適用やRF(高周波)アプリケーションへの展開が期待されています。当社およびCrystal IS社は、サンプル提供を通じて社外のパートナーとのAlN半導体の研究開発を加速させ、実用化を進めてまいります。
※1 … 現行のCrystal IS社のUV-C LEDの製造要件に基づく。以下文章内も同様。
※2 … 結晶のバンド構造における、価電子帯と伝導帯の間に電子が存在しない禁制帯のエネルギー幅
Crystal IS社が米国ニューヨーク州で製造しているAlN基板には欠陥密度が低く、紫外線透過性が高く、不純物濃度が低いという特徴があります。その特徴を活かし、これまで殺菌用途を中心としたUV-C(深紫外線) LEDでの活用を進めてきました。
AlN基板の製造には2000℃以上となる昇華炉内部において精緻な温度コントロールが必要であり、これが基板のスケールアップ(大口径化)において最も難しい課題でした。Crystal IS社は1997年の創業以来、本分野のノウハウを蓄積し続けており、これまでも複数回のスケールアップを実現しています。2023年8月には、従来の4倍の面積となるAlN基板の4インチ化に世界で初めて成功したことを発表※3しました。昨年の発表時点では、使用可能領域は80%以上でしたが、これまで改善を重ね、今回99%以上のAlN基板を実現しました。今後、2024年度下期より、国内外の半導体デバイスメーカーへのサンプル提供を開始します※4。
※3 … プレスリリース「世界初、4インチ窒化アルミニウム(AlN)単結晶基板の製造に成功」
https://www.asahi-kasei.com/jp/news/2023/ze230821.html
※4 … 初期段階では提供できるサンプル数に限りがございますので、予めご了承ください。
Crystal IS社について
Crystal IS社は、1997年にAlN基板を開発するスタートアップとして設立され、現在は2インチ基板を用いて殺菌用途向けの「Klaran(クララン)」、分析用途向けの「Optan(オプタン)」といったUV-C LED製品を製造しています。主力製品の「Klaran」は260nm~270nmの殺菌に理想的な波長を出力でき、殺菌用途を中心に様々な場所で利用されています。
この銘柄の最新ニュース
旭化成のニュース一覧- <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「売り予想数上昇」2位にカイオム 2024/11/27
- ミリ波帯の空洞共振器を用いた小型微小金属検査システムのライセンス提供開始について 2024/11/25
- [PTS]デイタイムセッション終了 15時30分以降の上昇1460銘柄・下落763銘柄(東証終値比) 2024/11/25
- 完全子会社である旭化成エヌエスエネルギー株式会社の吸収合併(簡易吸収合併・略式吸収合併)に関するお知らせ 2024/11/22
- <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」3位にカイオム 2024/11/21
マーケットニュース
おすすめ条件でスクリーニングされた銘柄を見る
旭化成の取引履歴を振り返りませんか?
旭化成の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。