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ビューティカダンホールディングスのニュース
■ビューティ花壇<3041>の業績動向
1. 過去の業績推移
過去(2014年6月期−2019年6月期)の業績を振り返ると、2014年6月期までは、主力の「生花祭壇事業」が伸び悩みを見せるなかで、「生花卸売事業」や「ブライダル装花事業」の伸長、M&Aにより参入した新規事業(土木・建設事業、その他の事業)により、事業規模を拡大してきた一方で、2016年6月期以降は、「土木・建設事業」からの撤退の影響や単価下落の進展のほか、将来に向けた抜本的な物流改革等により売上高は総じて低調に推移している。
一方、営業利益率は、「生花祭壇事業」における単価下落や円安による仕入原価の高騰などにより低下傾向をたどってきた。特に、2014年6月期は単価下落が想定以上に急速なペースで進んだことから営業利益率は大きく低下。また、2017年6月期は「生花卸売事業」の落ち込みが利益水準全体を押し下げた。2018年6月期には一旦回復に向かったものの、2019年6月期は再び単価下落と不安定な仕入原価の動き、人件費の増加などにより利益水準は落ち込んでいる。ただ、新規拠点の開設によるネットワークの強化を始め、自社生産の推進及び新産地開拓による仕入原価の安定化など、将来を見据えた活動では、着実な成果も見られる。
資本効率を示す自己資本利益率(ROE)についても、利益率の変動に伴って不安定な動きをしてきた。一方、財務基盤の安定性を示す自己資本比率も有利子負債残高の増加とともに2015年6月期までは低下傾向をたどってきたが、足元では回復傾向にある。当座比率についても2015年6月期末において3期ぶりに100%以上となり、2019年6月期末も132.3%と高い水準を確保しており、財務の安全性に懸念はない。ただ、同社が「業界のコストリーダー」として事業拡大を実現するためには、収益力の強化とともに財務基盤の増強が課題となるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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1. 過去の業績推移
過去(2014年6月期−2019年6月期)の業績を振り返ると、2014年6月期までは、主力の「生花祭壇事業」が伸び悩みを見せるなかで、「生花卸売事業」や「ブライダル装花事業」の伸長、M&Aにより参入した新規事業(土木・建設事業、その他の事業)により、事業規模を拡大してきた一方で、2016年6月期以降は、「土木・建設事業」からの撤退の影響や単価下落の進展のほか、将来に向けた抜本的な物流改革等により売上高は総じて低調に推移している。
一方、営業利益率は、「生花祭壇事業」における単価下落や円安による仕入原価の高騰などにより低下傾向をたどってきた。特に、2014年6月期は単価下落が想定以上に急速なペースで進んだことから営業利益率は大きく低下。また、2017年6月期は「生花卸売事業」の落ち込みが利益水準全体を押し下げた。2018年6月期には一旦回復に向かったものの、2019年6月期は再び単価下落と不安定な仕入原価の動き、人件費の増加などにより利益水準は落ち込んでいる。ただ、新規拠点の開設によるネットワークの強化を始め、自社生産の推進及び新産地開拓による仕入原価の安定化など、将来を見据えた活動では、着実な成果も見られる。
資本効率を示す自己資本利益率(ROE)についても、利益率の変動に伴って不安定な動きをしてきた。一方、財務基盤の安定性を示す自己資本比率も有利子負債残高の増加とともに2015年6月期までは低下傾向をたどってきたが、足元では回復傾向にある。当座比率についても2015年6月期末において3期ぶりに100%以上となり、2019年6月期末も132.3%と高い水準を確保しており、財務の安全性に懸念はない。ただ、同社が「業界のコストリーダー」として事業拡大を実現するためには、収益力の強化とともに財務基盤の増強が課題となるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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