1,979円
オープンアップグループのニュース
■中長期の成長戦略と進捗状況
2. 技術系領域の中期成長戦略と進捗状況
技術系領域の成長戦略についてトラスト・テック<2154>は、同社グループの成長の主軸という位置づけのもと、経営資源を集中投資し、高成長率の維持と利益率の向上を目指すとしている。具体的戦術として、投資という点では1)新卒・中途・海外と全領域における採用拡大と、2)エンジニア価値・業務高度化に向けたAI・RPAの活用、3)新規M&A、の3点を挙げている。数値的には、稼働エンジニア数10,000名、営業利益率15%を計数目標として掲げている。
2019年6月期第2四半期における進捗として、まず、技術者数については、前述のように2018年12月において、月末の技術者数が5,621人、同月の稼働率が97.3%となり、順調に拡大していることがうかがえる内容となった。
同社は2019年4月入社の新卒採用も積極的に進めており、全社ベースで950人超を採用するなかの750人が技術系領域の人材となる見通しだ。新卒採用と同時並行的に技術者の中途採用も進めており、これらの施策を通じて、2019年6月期末までに技術者数を6,600人に増強することを目指している。
事業の収益性という点では営業利益率15%を掲げているが、2019年6月期第2四半期の技術系領域セグメントの営業利益率は14.0%に達した。四半期ベースの推移を見ると、第1四半期(7-9月)の営業利益率は11.7%、第2四半期(10-12月)は16.1%となった。こうしたバラツキは季節要因(繁閑差や季節的な費用の変動など)によるものと考えられるが、1年間の平均として15%の営業利益率の達成に着実に近づいていることがわかる。こうした現状から、営業利益率改善による収益成長の余地が残り少なくなっているという見方をする向きも出てこようが、この点について同社は、まだ1ポイントや2ポイント程度の改善はしていくとしている。
利益率改善に効くのは派遣単価の上昇だ。足元ではタイトな需給関係を反映して単価上昇が続いているが、それだけでなく、技術者一人一人の“タレント”(スキルや個性など)をより精緻にマネジメントし、価値を最大化できる事業所への派遣することで実質的な単価上昇を実現する取り組みも強化している。また一方で、オペレーション面での一段の進化や、給与・賞与など技術者の処遇改善なども引き続き継続し、技術者と同社の双方がWin-Winとなる形での利益率改善を目指す考えだ。
同社の成長戦略の基本骨格である「地域と領域の2つの軸による成長」を技術系領域に当てはめた場合、従来からの中核分野である輸送用機器・電気機器の2つの業種における成長を維持しながら、新たな成長分野としてのIT系領域の拡大というのがその具体的内容となる。この点についても、第2四半期において着実な進捗がみられた。業種別売上高を見ると、輸送用機器は前年同期比13.1%増、電気機器は同31.0%増と順調に伸長して技術系領域の収益のベースを確保する傍ら、情報・通信は同40.0%増とさらに高い伸びとなり、売上構成比も前年同期の8.5%から第2四半期は9.6%に上昇した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<HN>
2. 技術系領域の中期成長戦略と進捗状況
技術系領域の成長戦略についてトラスト・テック<2154>は、同社グループの成長の主軸という位置づけのもと、経営資源を集中投資し、高成長率の維持と利益率の向上を目指すとしている。具体的戦術として、投資という点では1)新卒・中途・海外と全領域における採用拡大と、2)エンジニア価値・業務高度化に向けたAI・RPAの活用、3)新規M&A、の3点を挙げている。数値的には、稼働エンジニア数10,000名、営業利益率15%を計数目標として掲げている。
2019年6月期第2四半期における進捗として、まず、技術者数については、前述のように2018年12月において、月末の技術者数が5,621人、同月の稼働率が97.3%となり、順調に拡大していることがうかがえる内容となった。
同社は2019年4月入社の新卒採用も積極的に進めており、全社ベースで950人超を採用するなかの750人が技術系領域の人材となる見通しだ。新卒採用と同時並行的に技術者の中途採用も進めており、これらの施策を通じて、2019年6月期末までに技術者数を6,600人に増強することを目指している。
事業の収益性という点では営業利益率15%を掲げているが、2019年6月期第2四半期の技術系領域セグメントの営業利益率は14.0%に達した。四半期ベースの推移を見ると、第1四半期(7-9月)の営業利益率は11.7%、第2四半期(10-12月)は16.1%となった。こうしたバラツキは季節要因(繁閑差や季節的な費用の変動など)によるものと考えられるが、1年間の平均として15%の営業利益率の達成に着実に近づいていることがわかる。こうした現状から、営業利益率改善による収益成長の余地が残り少なくなっているという見方をする向きも出てこようが、この点について同社は、まだ1ポイントや2ポイント程度の改善はしていくとしている。
利益率改善に効くのは派遣単価の上昇だ。足元ではタイトな需給関係を反映して単価上昇が続いているが、それだけでなく、技術者一人一人の“タレント”(スキルや個性など)をより精緻にマネジメントし、価値を最大化できる事業所への派遣することで実質的な単価上昇を実現する取り組みも強化している。また一方で、オペレーション面での一段の進化や、給与・賞与など技術者の処遇改善なども引き続き継続し、技術者と同社の双方がWin-Winとなる形での利益率改善を目指す考えだ。
同社の成長戦略の基本骨格である「地域と領域の2つの軸による成長」を技術系領域に当てはめた場合、従来からの中核分野である輸送用機器・電気機器の2つの業種における成長を維持しながら、新たな成長分野としてのIT系領域の拡大というのがその具体的内容となる。この点についても、第2四半期において着実な進捗がみられた。業種別売上高を見ると、輸送用機器は前年同期比13.1%増、電気機器は同31.0%増と順調に伸長して技術系領域の収益のベースを確保する傍ら、情報・通信は同40.0%増とさらに高い伸びとなり、売上構成比も前年同期の8.5%から第2四半期は9.6%に上昇した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)
<HN>
この銘柄の最新ニュース
オープンUPのニュース一覧- 2024年2月度 国内技術社員在籍数・稼働率、国内技能社員在籍数の月次開示に関するお知らせ 2024/03/22
- 迫り来る「物流・建設2024年問題」、活躍待ったなしの有望株総ざらい <株探トップ特集> 2024/03/18
- <03月08日の25日・75日移動平均線デッドクロス銘柄> 2024/03/09
- 本社移転のお知らせ 2024/03/07
- [Delayed]Open Up Group Integrated Report 2023 2024/02/27
マーケットニュース
- 東京株式(後場寄り付き)=日経平均株価は前場終値比でほぼ横ばい (04/24)
- 「インバウンド」が5位、コロナ脱却鮮明で決算シーズンに期待<注目テーマ> (04/24)
- INPEXや石油資源は高い、WTI価格は83ドル台に上昇◇ (04/24)
- <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」4位にコパ (04/24)
オープンアップグループの取引履歴を振り返りませんか?
オープンアップグループの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。