日本電技、今期経常を18％上方修正、配当も18円増額

　日本電技 <1723> [ＪＱ] が11月2日大引け後(15:30)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期非連結比6.5％減の8.3億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の36億円→42.5億円(前期は44.6億円)に18.1％上方修正し、減益率が19.4％減→4.8％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期非連結比4.4％減の34.1億円に減る計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の92円→110円(前期は119円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期非連結比47.3％減の5.6億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の15.2％→8.4％に大幅低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、前回予想時点において、コロナ禍による工事現場の閉鎖等の影響が軽微であるという前提で32,000百万円の予想としておりましたが、現時点においても、それらの影響は軽微にとどまる見込みであることから、前回予想通りとしております。　利益面につきましては、前回予想時点において、コロナ禍により小型の既設工事や比較的工期が短い工場向け案件の受注・売上動向に悪影響を及ぼすと想定し、利益率の悪化を予想しておりましたが、現時点ではその影響は軽微にとどまる見込みであること等により、上記の通り、それぞれ予想値を上回る値に修正しております。　なお、今回の予想においても、コロナ禍による再度の緊急事態宣言発令や、工事現場の閉鎖等が発生しない前提で作成しており、これらの事例が発生した場合は、今回の修正予想が再修正される可能性があります。

　　当社は、業績に多大な影響を及ぼす事象や新規設備投資計画が無い限り、配当性向を一定に保ち、利益の伸長に見合う配当を通じて、株主の皆様に利益還元を行う方針であります。　同方針並びに業績予想の修正に伴い、期末配当予想については82円から100円に修正いたします。