サカタのタネが逆行高、農業・成長戦略の流れに乗る

　サカタのタネ<1377.T>は全体相場が急速に軟化するなか逆行高。安倍政権では成長戦略の一環として農業所得を倍増させる方針を以前から掲げており、ＴＰＰも絡め関連株をマークする動きは根強い。そのなか同社は野菜や花など種子でトップシェアを誇り、１５年５月期予想ベースでＥＰＳ６６円台という収益力の高さを背景に、日本の農業の競争力強化では鍵を握る存在に位置づけられている。売上高の半分は海外で稼ぎ、最近は中国向けに人参種子が想定を超える売り上げを伸ばすなど商品競争力の高さを発揮している。１０日に発表した１４年６～８月期決算は連結営業利益が前年同期比７６．８％増の２７億９５００万円と大幅な増収増益を達成しており、既に中間期で計画していた２２億円を上回る好調ぶりを示している。

サカタタネの株価は１２時４６分現在１４７８円（△７１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）