２３日の株式相場見通し＝手掛かり材料難でこう着状態に

　２３日の東京株式市場は、引き続き手掛かり材料難のなかで売り買いともに手控えられ、変動値幅の小さいこう着状態となりそうだ。今週末２７日からの１０連休を前にして、新たにポジションを積み増す動きは限定的となりそうだ。２３日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１１円９０銭台での推移となっている。

　２２日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前週末比４８．４９ドル安の２万６５１１．０５ドルと小反落した。この日は３連休明けということもあり、出来高は低調。今週はボーイングやマイクロソフトなどの決算があり、その結果を確かめたいとの見方から、やや様子見姿勢が強まった。トランプ政権は日本など８カ国・地域に認めていたイラン産原油輸入禁止の例外措置を５月に撤廃すると発表。原油価格の上昇を受け、エクソン・モービルやシェブロンなど石油株が高い。アップルやアマゾン・ドット・コム、フェイスブックなど主力ＩＴ関連株も堅調だった。半面、ボーイングやキャタピラー、ウォルト・ディズニー、マクドナルドが安い。ナスダック総合株価指数は、同１７．２０５ポイント高の８０１５．２６６と続伸。

　日程面では、３月の全国百貨店売上高、３月の全国スーパー売上高に注目。海外では、日仏首脳会談が焦点となる。（冨田康夫）

出所：minkabuPRESS