■リスクオフの「円買い」は縮小方向に

著者:平野朋之
投稿:2015/11/17 11:23

■本日のファンドメンタルズとテクニカル面でのポイントとは?

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■昨日は同時多発テロの影響でギャップダウンしたものの、時間の経過とともにそのギャップを埋める格好になりました。
NY市場が始まると米国11月NY連銀製造業景気指数が予想を下回り、4ヶ月連続での減少がドル売りに傾きました。

しかし、その後はNY原油や株式市場の反発もあってリスク先行のドル買いが入り、節目の123円をあっさりと突破したことはドル買いに安心感を持たせたようです。


■本日は、テクニカル主導での展開を予想しています。
特に4時間足ベースでは、先週9日から続いた下降チャネルを上抜けたことで心理的にも安心感を与えた様です。

■直近高値の123.599円が第一の上値抵抗になりそうです。
また、ボリンジャーバンドのバンドも広がりを見せ始め、バンドウォークが始まると予想します。また、一目均衡表の遅行線も実態部を上回りそうなので、ドル買いにとっては最高の材料となりそうです。

■ファンダメンタルズ的には、18-19日で日銀金融政策決定会合、19日FOMC議事録があり注目されるところです。
昨日の日本の補正予算3兆円台との観測も追加緩和を更に期待させるものになっているようです。

■本日のテクニカルポイントは、今月9日高値の123.599円、節目の124円が上値抵抗と見ています。下値抵抗としては、123円の節目、日足ベースのボリンジャーバンド+1σ(122.853円)と見ています。基本的には、リスクオフの円買いは縮小方向になると予想します。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想