「サマーチキンレースの始まり」
本日の日経平均は191.05円高の20841.97円で取引を終了した。買い一巡後は伸び悩む場面もあったが、後場に入ってから強含む動き。買い手掛かり材料は乏しいものの、「閑散に売りなし」といった感じとなり、株価は上値を試す動きとなった。日経平均の日足チャートでは窓を空けて上昇。強気相場が継続していることを示唆している。
日経平均はほぼ高値引けとなり、先高観の強いチャート形状となっている。上値メドとして意識された上方の窓を無視して上昇しており、新たな上昇ステージに突入した公算が大きい。ギリシャ問題・中国リスクが後退したことで、市場には買い安心感が台頭。為替が円安方向に振れ、さらに原油価格が下落したことで、海運株などにも賑わいが出てきた。また、新興市場の銘柄の一角には、短期の個人マネーが流入。値を飛ばすものも出てきている。
こうなってくると、個人投資家は「値動き重視」で個別物色するしかないだろう。確かに指数連動性の高い銘柄は着実に上昇する可能性は高いのだが、市場環境が好転した今、中小型株が急騰する要素が揃っている。日経平均は過熱感のないまま6連騰となっており、投資家の心理はかなり改善。リスクを取りやすい状況となっており、急騰銘柄の上値を平気で買ってくる環境が整っているのだ。買い方は「大型株の押し目を拾おう」なんて考えていたら、完全に乗り遅れる。ここは連日ストップ高しているような銘柄に飛びつき、一気に稼ぐしかないだろう。当然、リスクがあることは忘れてはならない。
その一方で、原油価格の下落は、思わぬ危機が我々の目の前に出現する可能性を示唆している。それは「シェール・ショック」である。米企業を中心に採算が取れなくなった企業が撤退・破綻するケースが頻発するとみられ、それが実体経済、そしてデリバティブへと波及するかもしれないのだ。今はそういったリスクがあまり表面化していないが、中国バブルと同様、どこかで社会問題化するはず。「ギリシャは過ぎたけど、次にこれが控えている」ということであり、相場の急変には注意をしたいところだ。今は稼ぐだけ稼ぎ、チャートが崩れたら即撤退――そんなイメージとなる。「サマー・チキンレースの始まり」といった感じである。(黒岩の眼より)
日経平均はほぼ高値引けとなり、先高観の強いチャート形状となっている。上値メドとして意識された上方の窓を無視して上昇しており、新たな上昇ステージに突入した公算が大きい。ギリシャ問題・中国リスクが後退したことで、市場には買い安心感が台頭。為替が円安方向に振れ、さらに原油価格が下落したことで、海運株などにも賑わいが出てきた。また、新興市場の銘柄の一角には、短期の個人マネーが流入。値を飛ばすものも出てきている。
こうなってくると、個人投資家は「値動き重視」で個別物色するしかないだろう。確かに指数連動性の高い銘柄は着実に上昇する可能性は高いのだが、市場環境が好転した今、中小型株が急騰する要素が揃っている。日経平均は過熱感のないまま6連騰となっており、投資家の心理はかなり改善。リスクを取りやすい状況となっており、急騰銘柄の上値を平気で買ってくる環境が整っているのだ。買い方は「大型株の押し目を拾おう」なんて考えていたら、完全に乗り遅れる。ここは連日ストップ高しているような銘柄に飛びつき、一気に稼ぐしかないだろう。当然、リスクがあることは忘れてはならない。
その一方で、原油価格の下落は、思わぬ危機が我々の目の前に出現する可能性を示唆している。それは「シェール・ショック」である。米企業を中心に採算が取れなくなった企業が撤退・破綻するケースが頻発するとみられ、それが実体経済、そしてデリバティブへと波及するかもしれないのだ。今はそういったリスクがあまり表面化していないが、中国バブルと同様、どこかで社会問題化するはず。「ギリシャは過ぎたけど、次にこれが控えている」ということであり、相場の急変には注意をしたいところだ。今は稼ぐだけ稼ぎ、チャートが崩れたら即撤退――そんなイメージとなる。「サマー・チキンレースの始まり」といった感じである。(黒岩の眼より)