【買い】トヨタ紡織(3116):円安による業績拡大を期待=戸松信博

著者:戸松信博
投稿:2015/05/31 13:41

円安による業績拡大を期待

自動車内装品とエアフィルターで国内トップ。内装品で世界4位。世界屈指のシートサプライヤーを目指す。

2015年3月期の業績は、売上高が7.1%増の1兆3055億200万円、営業利益が12.4%増の323億9300万円、経常利益が2.0%増の410億9100万円、当期純利益が58.7%減の52億400万円の結果となりました。2016年通期業績予想は、売上高が0.4%減の1兆3000万円、営業利益が17.3%増の380億円、経常利益が2.7%減の400億円、当期純利益が226.7%増の170億円の見通し、配当が2円増の20円とする方針です。

関係会社株式及び関係会社出資金評価損220億1200万円を特別損失に計上した結果当期純利益は58.7%減となりましたが、北中南米における生産台数の増加(32.4%増)や、為替を追い風に売上高が伸長しました。2016年度についても、原油安や円安の恩恵を享受できるのではないでしょうか。業績予想の想定為替レートは、1USドル=115円、1ユーロ=125円となっているので、業績の上方修正を期待できます。

また同社は、アイシン精機とシロキ工業からトヨタ向けシート骨格機構部品事業を取得しました。これによりシート開発と連携したシート骨格専門の開発体制が構築されます。開発から生産まで行うシート骨格機構部品事業の一貫体制により、より効率的で高度な開発・生産が可能になり、今後の事業拡大が見込まれます。
戸松信博
グローバルリンクアドバイザーズ(株)代表取締役
配信元: 達人の予想

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