【買い】そーせいグループ(4565):グローバルに医薬品開発に取り組む日本発バイオ医薬品企業=戸松信博

著者:戸松信博
投稿:2015/05/31 11:57

グローバルに医薬品開発に取り組む日本発バイオ医薬品企業

同社は新薬の開発の他、既存の医薬品及び医薬品候補化合物を元に新規用途を探索することによって、医薬品開発に伴うリスクを低減するビジネス戦略をとっています。またM&Aにより自社パイプラインの強化に注力し、新たな事業拡大に積極的です。

2015年3月期の連結業績は、売上収益が77.4%増の36億7100万円、営業利益が46.6%増の11億800万円、税引き前当期純利益が85.2%増の13億6600億円、当期利益が63.1%減の5億6200万円となりました。当期利益の減少については、主に前連結会計年度に計上したSosei R&D Ltd.の繰越欠損金等に係る繰延税金資産が当期に取り崩されたことにより、繰延税金費用を計上したことによるものです。

企業買収や繰延税金費用の計上により、最終利益は押し下げられましたが、税引き前当期純利益は、絶好調でした。慢性閉塞性肺疾患治療薬に対するロイヤリティ収入や米国でのマイルストン収入が売上収益を押し上げ、2月に買収した英ヘプタレスのマイルストン収入も大幅増益に貢献しました。

2016年3月期も、「シーブリ」及び「ウルティブロ」のロイヤリティ収入並びに米国におけるNVA237及びQVA149の承認取得に伴うマイルストン収入、更にはヘプタレス社が保有するパイプラインの導出に伴う一時金マイルストン収入があるものと予測されます。

2016年通期予想は、売上収益が219.6%増の117億3200万円、営業利益が432%増の58億9900万円、税引き前当期純利益が332.8%増の59億1500万円、当期利益が975%増の60億4700万円のとなっています。税引き前当期純利益でみると、三期連続で最高益更新の見通しです。

また英ヘプタレス社の買収で19年の収益が従来予想の3倍近い水準まで伸びるとしていることから、中期的にも収益増が望めると思います。
戸松信博
グローバルリンクアドバイザーズ(株)代表取締役
配信元: 達人の予想

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
1,648.0
(08/16)
+92.0
(+5.91%)