下方の窓で止まらなければ・・・
本日の日経平均は275.08円安の19471.12円で取引を終了した。朝方から米株安、円高を受けて売り先行の展開。その後も積極的な押し目買いが入らず、ズルズルと下値を試す動きとなった。
本日は権利付き最終日ということで、駆け込み買いが期待できたが、結局はそういった流れにならず。恐らく入ったであろう日銀ETF買いの影響も乏しく、株価の戻りは鈍かった。「配当取りよりも利益確定売り」――市場ではそんな声も聞こえており、現金な投資家心理をまざまざと映し出している。明日から実質新年度相場。改めて買い直されるのか、注目される。
しかし、日経平均の日足チャートでは、完全に相場が崩れてしまっている。割り込んでいけない水準である下方の窓下限(19778.60円)をあっさりと下回っており、チャートは弱気形状へと転換している。一連の上昇相場が終了した可能性が高くなっており、ここからは調整色が強まるだろう。短期的には下方の窓(19008.13円―19042.25円)までの下落余地があり、比較的大きな値幅が残されている。明日は配当落ちで110円程度下落することもあり、チャートは大きく崩れることになるだろう。
株価の下落が急ピッチだと心配になるのが、その「継続性」である。あくまでも短期の調整なのか、それとも長引くのか――投資家としては気になるところだ。
そのひとつのバロメータとして考えられるのが、債券価格である。仮に債券価格が上昇し、「株安・債券高」の展開ならば、「健全」であると判断。資金が「安全資産」にシフトしているということであり、日本からお金が逃げていないことを意味するからだ。
実際、本日の債券先物は昨日と同水準でのもみ合い。どっちつかずの値動きとなっており、特に方向性は出ていない。為替市場では若干円高が進んでいることもあり、現時点では「健全な調整」と判断することができる。本日の日経平均の下落は、あくまでも行き過ぎによる調整局面であり、比較的早めに底入れをする――そんな見方ができるのだ。
その際、下値メドとして挙げられるのが、下方の窓(19008.13円-19042.25円)であり、そこで止まらなければ、さらに下段の窓(18360.92円―18402.02円)を目指すことになる。当然、この付近には窓が複数空いていることから、連鎖的に窓を埋めてしまう可能性が高い。下落スピードが一気に加速するかもしれず、そのような意味で、第一防波堤(19008.13円-19042.25円)で止まらなかったときには、相当な覚悟が必要となる。一瞬で17000円台に突っ込むリスクがあるからだ。もし、この急落相場で大儲けを狙うのなら、もうオプションを使うしかない。1年に1度あるかないかのビックチャンス到来となる。
本日は権利付き最終日ということで、駆け込み買いが期待できたが、結局はそういった流れにならず。恐らく入ったであろう日銀ETF買いの影響も乏しく、株価の戻りは鈍かった。「配当取りよりも利益確定売り」――市場ではそんな声も聞こえており、現金な投資家心理をまざまざと映し出している。明日から実質新年度相場。改めて買い直されるのか、注目される。
しかし、日経平均の日足チャートでは、完全に相場が崩れてしまっている。割り込んでいけない水準である下方の窓下限(19778.60円)をあっさりと下回っており、チャートは弱気形状へと転換している。一連の上昇相場が終了した可能性が高くなっており、ここからは調整色が強まるだろう。短期的には下方の窓(19008.13円―19042.25円)までの下落余地があり、比較的大きな値幅が残されている。明日は配当落ちで110円程度下落することもあり、チャートは大きく崩れることになるだろう。
株価の下落が急ピッチだと心配になるのが、その「継続性」である。あくまでも短期の調整なのか、それとも長引くのか――投資家としては気になるところだ。
そのひとつのバロメータとして考えられるのが、債券価格である。仮に債券価格が上昇し、「株安・債券高」の展開ならば、「健全」であると判断。資金が「安全資産」にシフトしているということであり、日本からお金が逃げていないことを意味するからだ。
実際、本日の債券先物は昨日と同水準でのもみ合い。どっちつかずの値動きとなっており、特に方向性は出ていない。為替市場では若干円高が進んでいることもあり、現時点では「健全な調整」と判断することができる。本日の日経平均の下落は、あくまでも行き過ぎによる調整局面であり、比較的早めに底入れをする――そんな見方ができるのだ。
その際、下値メドとして挙げられるのが、下方の窓(19008.13円-19042.25円)であり、そこで止まらなければ、さらに下段の窓(18360.92円―18402.02円)を目指すことになる。当然、この付近には窓が複数空いていることから、連鎖的に窓を埋めてしまう可能性が高い。下落スピードが一気に加速するかもしれず、そのような意味で、第一防波堤(19008.13円-19042.25円)で止まらなかったときには、相当な覚悟が必要となる。一瞬で17000円台に突っ込むリスクがあるからだ。もし、この急落相場で大儲けを狙うのなら、もうオプションを使うしかない。1年に1度あるかないかのビックチャンス到来となる。