【買い】みずほフィナンシャルグループ (8411) 3月までは銀行株の上昇は継続か = フェアトレード 田村 祐一

著者:田村祐一
投稿:2015/02/27 15:09

機関投資家の買いが継続する期待が持てる

■注目銘柄
みずほフィナンシャルグループ (8411)

■注目理由
同行の3月株価は、機関投資家等の資金が流入し上昇する可能性が高いと判断しました。


2013年より日本株市場が大きく上昇し、輸出関連株を中心に大きく上昇しましたが、銀行株は「貸出金利の低下」が長年続いたことで、収益力の低下を懸念した投資家から長い間放置されてきました。他の業種と比較して、銀行株が相対的に割り安に放置されていたことから、出遅れ修正の買いが大きく入りました。2月の同行株価は、出遅れ修正によって、2月月初の193円から220円手前まで急騰しています。短期的に大きく上昇したことで、個人投資家や機関投資家が注目し始め、「買いが買いを呼んでいる」という状況と言えるでしょう。

特に、これは機関投資家に当てはまる可能性が高いでしょう。機関投資家にとって運用成績比較のベンチマークはこれまで、「日経平均株価」や「TOPIX」でした。しかし、2014年より「JPX400」もベンチマークとして意識されるようになっています。「JPX400」等のこれらの指数には、メガバンク3行が含まれていますが、機関投資家の多くは、「銀行株」を「アンダーウェイト」としてきました。これまで機関投資家は銀行株へと投資比率を低く設定していたことから、直近の銀行株の上昇によって、自社の運用成績がJPX400等の指数よりも低くなっている可能性が高いでしょう。

このような経緯から、現在機関投資家が銀行株の保有比率の上昇を目的に、銀行株に積極的な買いを入れています。この流れは、決算の締めの関係上、3月いっぱいまで継続する可能性が高いと判断しました。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想

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