週末控えで一服商状、中期的には新たな上昇局面

著者:冨田康夫
投稿:2015/02/19 21:06

20日の株式相場見通し

明日の東京株式市場は、今日までの続伸に対する反動に加え、週末を控えての利益確定売りも想定されることから、日経平均株価は一服商状となりそうだ。
 19日の東京株式市場は、前日の好調地合いを引き継ぐかたちで、寄り付きから買い優勢となり、日経平均株価終値は、前日比65円高の1万8264円と続伸した。
 上値メドとみられた2007年7月9日につけた終値ベースの高値1万8261円、同年2月26日につけた取引時間中の高値1万8300円をいずれも上回ったことで、当面の目標とされてきたフシ目を上抜けて、新たな上昇ステージに進んだことになる。トヨタ自動車<7203>が一時、8年ぶりに8000円の大台を回復したことも象徴的な動きと受け止められた。
 中期的には、日経平均2万円を目指した新たな上昇段階にステップアップしたことになる。ただ、19日終値での東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が過熱圏の138.7%まで急上昇しており、目先的には一服場面となって当然との見方も多い。今後は、外国人投資家の姿勢に一段と注目が集まりそうだ。

 日程面では、鶏卵の生産・販売を手掛けるホクリヨウ<1384>が東証2部に新規上場する。そのほかでは、1月の電力需要実績速報、1月の全国コンビニエンスストア売上高に注目。海外では、世界貿易機関(WTO)一般理事会が焦点になる。

東証主体別売買動向・2月第2週、海外投資家は158億円の買い越し

東京証券取引所が19日発表した2月第2週(9~13日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)では、海外投資家は158億3379万円の買い越しとなった。外国人の買い越しは3週ぶり。前週は2364億575万円の売り越しだった。個人投資家は4003億6618万円の売り越しだった。個人の売り越しは4週連続。信託銀行は1122億9458円と6週連続で買い越した。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想