小野山功が見通す「今週の株価材料」 ~【日経平均の上値余地は?】決算を終え、今週からは「政策期待」が下支えに~
日経平均株価は、12日(木)に一時節目の1万8000円台に乗せました。
終値で大台維持とはなりませんでしたが、昨年12月8日の高値「17,935円」を上回り、およそ2ケ月ぶりの高値更新となりました。
■日経高値更新の主因は輸出関連企業の好決算
円安や米国景気の回復を受けて、主力の輸出関連企業の業績が堅調です。トヨタ自動車(7203)は4日(水)、15年3月期の営業利益予想を従来の 2兆5000億円から前年比17.8%増の2兆7000億円へと上方修正しました。
トヨタのほかにもソニー(6758)、村田製作所(6981)など、第3四半期決算発表のタイミングで通期業績を上方修正する企業が出てきており、日経平均ベースの予想PER(株価収益率)は、昨年の高値を付けた12月8日時点の「16.8倍」から、「16.1倍(2月12日時点)」まで低下しています。
米国ダウ平均の「16.9倍(2月12日時点)」と比べ、バリュエーション面でも日本株に割高感は見られていないため、業績面を評価した買いが入ったものとみられます。
■上値余地は「19,000円」?決算の次は「政策期待」相場へ
目先は2007年の高値(18,261円)の更新が目標になりますが、この水準を超えてくるようであれば、米国株と同程度(予想PER 16.9倍)の19,000円程度までの上値余地があるのではないかとみています。
先日2月12日(木)から、通常国会で来年度予算案の審議が始まりました。国会は1月下旬にすでに始まっていますが、これまでは補正予算の審議を行っていたため、実質的な召集は12日という見方ができるかもしれません。
12日に安倍内閣総理大臣が、今国会の基本的な方針を示す施政方針演説を行い、農業や医療、エネルギー市場など、「戦後以来の大改革」を成し遂げると改革に強い意欲が示されました。
主要企業の決算発表は、13日(金)で出そろいましたが、今週は政策面への期待が株価の下支えとなりそうです。
小野山 功
終値で大台維持とはなりませんでしたが、昨年12月8日の高値「17,935円」を上回り、およそ2ケ月ぶりの高値更新となりました。
■日経高値更新の主因は輸出関連企業の好決算
円安や米国景気の回復を受けて、主力の輸出関連企業の業績が堅調です。トヨタ自動車(7203)は4日(水)、15年3月期の営業利益予想を従来の 2兆5000億円から前年比17.8%増の2兆7000億円へと上方修正しました。
トヨタのほかにもソニー(6758)、村田製作所(6981)など、第3四半期決算発表のタイミングで通期業績を上方修正する企業が出てきており、日経平均ベースの予想PER(株価収益率)は、昨年の高値を付けた12月8日時点の「16.8倍」から、「16.1倍(2月12日時点)」まで低下しています。
米国ダウ平均の「16.9倍(2月12日時点)」と比べ、バリュエーション面でも日本株に割高感は見られていないため、業績面を評価した買いが入ったものとみられます。
■上値余地は「19,000円」?決算の次は「政策期待」相場へ
目先は2007年の高値(18,261円)の更新が目標になりますが、この水準を超えてくるようであれば、米国株と同程度(予想PER 16.9倍)の19,000円程度までの上値余地があるのではないかとみています。
先日2月12日(木)から、通常国会で来年度予算案の審議が始まりました。国会は1月下旬にすでに始まっていますが、これまでは補正予算の審議を行っていたため、実質的な召集は12日という見方ができるかもしれません。
12日に安倍内閣総理大臣が、今国会の基本的な方針を示す施政方針演説を行い、農業や医療、エネルギー市場など、「戦後以来の大改革」を成し遂げると改革に強い意欲が示されました。
主要企業の決算発表は、13日(金)で出そろいましたが、今週は政策面への期待が株価の下支えとなりそうです。
小野山 功