ROE向上意識高まり自社株買いラッシュ

著者:冨田康夫
投稿:2015/02/08 20:37

株主還元策を打ち出す企業が狙い目

6日の東京株式市場は終始買い優勢だったものの、日経平均株価は寄り付き時点がほぼこの日の高値となり、上値の重さも目立ち終値は前日比143円高の1万7648円となった。
さすがに、4~12月期決算の発表が佳境を迎えているだけに、前日に好決算を発表した日新製鋼<5413>科研製薬<4521>、GMOインターネット<9449>、日本発条<5991>などの銘柄が東証1部の値上がり率上位に名を連ねていた。
 市場関係者からは「円安進行による輸出企業の業績上方修正が想定していたよりも目立たない」との声も聞こえてくる。ただ、一方では「増配や自社株買いといった株主還元策を積極的に打ち出してくる企業がかなり目についた。ROE(株主資本利益率)を引上げようとする意識が企業サイドでかなり高まっている」との見方もある。
 もちろん、すべて調べたわけではないが、当然のことながら自社株買いに積極的な企業の株価は底堅さが感じられる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想