2014年のIPO市場、年間77社に急増、来年は100社超の登場も

著者:冨田康夫
投稿:2014/12/19 18:45

リーマン・ショック後で最高水準

 2014年の新規株式公開(IPO)企業数は年77社となった。昨年の54社から4割強増加し、リーマン・ショック後では最高水準に達した。

 足もとでは、12月に28社が上場。1日に5社が新規上場する日もある活況状態にある。

 今年は、時価総額が1兆円を超えるリクルートホールディングス<6098>のような超大型上場から、CYBERDYNE<7779>のような、ロボットベンチャーまで幅広い業種のIPOが登場し市場をにぎわした。

 15年は「100社超の新規上場企業も」(市場関係者)という見方も出ている。09年に19社まで落ち込んだIPOは07年以来の3ケタ乗せが期待できる。

 来年は「日本郵政」や、テーマパークを運営する「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」、今年の上場が見送られたLINEなどの株式上場が噂されている。

 このなか、IPO関連ではベンチャーキャピタルへの追い風が強い。ジャフコ<8595>日本アジア投資<8518>ドリームインキュベータ<4310>などに加え、SBIホールディングス<8473>デジタルガレージ<4819>オリックス<8591>フューチャーベンチャーキャピタル<8462>などが注目されそうだ。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想