来週の株式相場見通し＝追加緩和で需給改善に期待、利益確定売りをこなす

　来週（４～７日）の東京株式市場は、今週末の大幅上昇に伴う利益確定の売りが出ることが予想され、調整場面はあるものの株式の先行きに対する需給改善への期待感や、最盛期を迎える決算発表に伴う個別銘柄に対する物色意欲も根強いことから、押し目買いの動きも活発化しそうだ。大幅な反落が回避されるなかで、上値を目指す動きが進展をみせそうだ。日経平均株価の想定レンジは、１万６１００～１万６８００円とする。
　日銀による追加的な金融緩和実施という強力な支援材料に加え、３１日に年金積立金管理運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）の運用改革案で、国内株式を現行の１２％から２５％へと大幅に増やすことが明らかになった。さらに、年末に迫った少額投資非課税制度（ＮＩＳＡ）による買い需要などを考慮すると、先高期待感が広がりをみせそうだ。
　日程面では、消費税引き上げについて有識者による集中点検会合、１０月の新車販売台数、（４日）、１０月のマネタリーベース、日本ヘルスケア投資法人<3308.T>が新規上場（５日）、９月の景気動向指数、１０月の都心オフィス空室率（６日）に注目。海外では、米１０月の新車販売台数、米１０月のＩＳＭ製造業景況感指数（３日）、米中間選挙、米９月の貿易収支（４日）、米１０月のＡＤＰ雇用統計、米１０月のＩＳＭ非製造業景況感指数（５日）、ＥＣＢ定例理事会（６日）、米１０月の雇用統計（７日）が焦点となる。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）