FOMCまでは小幅レンジ継続

著者:川島寛貴
投稿:2014/10/28 22:45

やはりオプションの影響か!?

ドル円は引き続き108円を挟んで推移しています。
昨晩はやや下値を試す場面があったものの、下方向は年金絡みのオーダーの噂もあることから一度は下げ渋り反発してきました。これがNY終値で107.70円を下回っていると、印象が悪かったように思えます。
欧州時間には108円を回復したあと、ジリジリと上昇していました。
そして、先ほど発表された耐久財受注は、エボラ出血熱の影響か航空機受注は当然悪いことが予想されていましたが、これがドル円の下落に繋がり、108円台に乗せていたドル円はあっという間に107.72円まで振り落とされました。

米国耐久財受注(前月比) / 耐久財受注(除輸送用機器)(前月比)
予想: 0.5%/0.5%
結果:-1.3%/-0.2%

2月連続で、耐久財受注は非常に悪い結果となり、しかも飛行機などの輸送機器を除いた数字もマイナス圏だったことから、ファーストアクションの後に追随して売り込んでもついていける値動きでした。
しかし、その後は買戻しが優勢となり、ダダ下がりとなるようなことにはなっていません。
無難な見方ではありますが、明日に控えたFOMCを前にポジション調整の動きや短期の売買が予想されることから、108円を挟んでのレンジとなることが予想されます。
つまり、戦略としては逆張りということになり、昨日書きました通り今週の金曜日まで期限があるとされているオプションを意識した値動きに便乗するということになります。

昨日、大きく売り込まれた欧州株は本日は大きく上昇しており、中国の株式市場も政府による政策期待を背景に上昇しています。昨日と同様、ドル円単体よりもクロス円の押し目買いの方が値幅が取れるのかもしれませんね。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想