円売りが勝るも、リスクイベント前で伸び悩む
※ご注意:予想期間は9月20日と表示されていますが、本日(9月19日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
利益確定のドル売りにて上値が押さえられる場面も見られたものの、株高に伴うリスク選好の円売りが勝りました。
またドル買いのスピードを読み違えた(買い遅れた)国内輸入筋は108円台でのドル手当てを強いられており、下値を支えました。
こうしてFOMC後の流れは継続となり、108円後半へと上値を伸ばしていきました。
ただNYダウが連日の最高値更新を見せ、また米新規失業保険申請件数が28.0万件に急減したにもかかわらず、109円ラインに到達することはありませんでした。
スコットランド独立を巡る住民投票も控えており、新たなポジションの形成はやや手控えられた感が否めないところです。
スコットランドは「否決(独立反対)」を織り込み始める
今朝方公表された世論調査では、「否決(独立反対)」が優勢となっていました。
あくまでも非公式のものですが、マーケットはすでにこれを織り込み始めています。
このため確定するまでは、リスク選好がドル円・クロス円を後押ししやすいと考えるのが自然です。
“知ったら終い(しまい)”に警戒も、主だった抵抗ラインなし…
オーダー状況を見ると、109.00-10円にはドル売りオーダーが分厚く展開しており、突破するのは容易ではありません。
そして「可決(独立賛成)」となる可能性がゼロになったわけではなく、また「否決(独立反対)」されたとしても“知ったら終い(しまい)”“噂で買って、事実で売る”が台頭しないとも限りません。
しかし昨日も記した108円台はもちろん、109円台も主だった抵抗ラインが存在しておりません。
そう考えると同ラインを明確に突破するようなことがあると、もう一段のドル高・円安が進行する可能性は否めないということになります。
仕掛け的な動きも入ってきやすい状況でもあるだけに、上昇往き過ぎによる利益確定売りには注意を払いつつも、110円の大台に向けた底堅い動きを引き続き期待したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.000(大台)
上値4:109.565(2008/8/29高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:109.294(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:109.080(2008/9/8高値、大台)
上値1:108.953(9/18高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
前営業日終値:108.690
下値1:108.310(9/18安値、ピボット1stサポート)
下値2:108.137(9/5~9/18の38.2%押し)
下値3:108.008(ピボット2ndサポート、大台)
下値4:107.697(日足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
下値5:107.535(FOMC開始時)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
11:32 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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