ようやく動き出した?為替市場

著者:比嘉洋
投稿:2014/07/31 18:14

ドル独歩高!

ここ数ヶ月低ボラティリティ状態が続いていたドル円。今月このままでは39年ぶりの値動きの小さな月になるところでした。ご存知の通り、昨日発表されました第2四半期米GDP速報値が市場予想を大きく上回り、さらには前回値もマイナス幅を縮小したことで、ドル円は節目の102.20、102.50円を突破しました。

実は今週に入り、ドル買い優勢の展開が続いていました。ドルの総合的な価値を示すドルインデックスはじりじり上昇、ドル独歩高の様相です。これで明日の米雇用統計が市場予想を上回る良い結果となれば、一段のドル買いに弾みがつくかもしれません。

このところ目先の天井となっている雇用統計

ドルインデックスの推移
ただ、このところ米雇用統計が目先の天井になることが続いていますので、今回も「二度あることは三度ある」になるのでしょうか?

最後にドル高相場の特徴について触れておきます。ドルストレート通貨ペア(例:ユーロドル、ポンドドルなど)でドルが買われていることを意味しますので、クロス円はドル円に比し、上値の重い展開となることを頭の片隅にとどめておきましょう。
比嘉洋
マネースクエア シニアコンサルタント
配信元: 達人の予想